２１話 ページ24
？？ 「良かった、間に合った」
A 「あ、あの…」
振り返ると
眼鏡と赤いマフラーをつけている
男性がいた
？？ ｢なにやっとるねん！｣
A ｢え？｣
すごい怒ってるこの人
なんで怒ってるのか
理解が出来なかったが
前を向いて理解ができた
私の目の前には崖があった
落ちたら絶対ﾀﾋぬだろうな
ってくらいの高さの崖だ
もし進んでたらと考えたら
私は震えが止まらなかった
A 「あの…ごめんなさい…(写真の事で)頭いっぱいなってて…我を忘れてました…」
？？ ｢……大丈夫やで、俺も急に怒鳴って悪かったな｣
A ｢だ、大丈夫です！｣
そう言い
私を起こしてくれた
トン ｢俺の名前はトントン、我々高校に通っとる生徒や、ビックリさせて悪かったな｣
A ｢！…同じ高校です！私、神宮寺Aって言います！｣
トン ｢同じ高校なんか｣
A ｢はい！1年生です｣
私がそう答えるが
トントンさんは黙り込んで
私の事をじっと見ている
A (やっぱり怒っちゃったかな？)
なんて事を考えてたら
トントンさんに抱き締められた
え？いやどういう状況？！
抱き締められ頭が混乱する
トントンさんは何も言わない
ただ無言で抱き締められている
A ｢あの…トントンさん？｣
トン ｢あ！ごめん悪かったな！｣
そう言い慌てて離れる
びっくりした
トン ｢はよ帰るか、ビックリさせて悪かったな｣
A ｢ほんと大丈夫ですよ！私の方こそごめんなさい！｣
本当に迷惑をかけて
罪悪感がいっぱいだった
その後一緒に裏山を降り
家に向かった
A (結局写真撮れなかったな…)
でもやっぱり
写真を撮れなかった事が
少し心残りで
トントンさんと山を降りてる時
ずっとそんな事を考えてしまった
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作者名：ミルク | 作成日時：2024年2月29日 21時
