９話 ページ10
〈A視点〉
｢あ、1番後ろだ…しかも窓側｣
教室に入ると黒板に座席表が
張り出されいた
私の席は窓側の1番後ろ
よく言うヒロイン席って所だ
中学の時は、きっと大喜びだっただろう
でも友達を1から作らないといけない
私にとっては、その席は今回
ハズレ席だった
1番後ろ＋窓側
席に座っても話しかける人が3人しかいない
もうこの3人にかけるしか無いな
そう思い席に座るとまた絶望した
斜め前の女の子がすでに前の席の子と
仲良くなっていたからだ
この時点でもう2人しかいない
ちらっと隣の席を見る
隣の人は男の子だった
アメシストの瞳で綺麗な顔
なんだか座ってるだけでも絵になる
A (もうこの際性別とかどうでもいい！友達作るんや！いけ！私！！)
A ｢初めまして、お隣さん！私、神宮寺Aって言います！｣
さっきのロボロさんの時と同じで
自分の名前から名乗り
今回は、自分なりにアレンジしてみた！
RPGのゲームでは、仲間の印に握手を
している
それを真似して私は隣の人に手を差し伸べた
が……
？？ ｢あ、はい…よろしくっす｣
A ｢… ……｣
いや会話終わったんですけど？！
しかも相手の名前教えてもらってない！
それに自分で考えた握手も無視して
そっぽ向かれたんですけど！
こうなったら自分から聞くか
A ｢あ、あの…貴方のお名前は？｣
？？ ｢いや、個人情報なので｣
A ｢…… …… …｣
はあああああ？！
なんなのこの人！！
名前くらい教えてくれても良いじゃん！
で、でもまぁ仕方が無い
まだ私には前の席の人が残って…
寝てるううう？！？！
A ｢ぁ、…あの……｣
ダメだ、全然起きる気配が無い
あれ、まって
私これ詰んだんじゃない？
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作者名：ミルク | 作成日時：2024年2月29日 21時
