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Tnside
耳元のインカムを操作して、グルさん以外の全員に繋がる様にする。
電源を入れると途端に聞こえる彼奴等の声。煩くて自分の声が掻き消されそうだ。
Tn「全員、10分以内に食堂に集合しろ。遅れた奴は粛清やからな。」
大声で用件だけを簡潔に伝え、電源を切る。急な召集は別に珍しい事では無い。
何しろ総統が戦争狂なので、いきなり宣戦布告をする事はよくあるからだ。
…俺は脳内にあの少女を思い浮かべた。容姿端麗で儚い美しさを持つ少女。
その美しさや雰囲気、大人びた喋り方はとても11歳とは思えなかった。
A·ピオーニア第一王女…か。話を聞くに家族関係は最悪だった様だ。
その影響もあってか、彼女は酷く無表情だった様に見受けられる。
命の危険がある事を暗に伝えた時でさえ、彼女は寂しそうに微笑むだけだった。
グルさんが彼女の何処を気に入ったのかは分からないが、どうやら本気らしい。
軍国の総統夫人を11歳の少女に任せるなんて、普通なら可笑しいのかも知れない。
しかし彼女は普通の子供とは少し違う様な気がするし、何よりあのグルさんが自ら選んだ人だ。
グルさんは人を見る目がある。だから俺はグルさんの選んだ人を信じる事にしよう。
今まで女性関係が全く無かった総統が急に結婚なんてしたら、色々と大変になるだろう。
書類が増える未来が見えた様な気がして、頭が痛い。しかしとにかく今は急いで食堂へと向かわなくては。
扉を開けると、今日に限って全員揃っているのが見えた。…何時もこうなら楽なんだが。
皆も色々と質問があるだろうが、取りあえず静かにさせて席に座らせる。
Tn「えーっと…今日お前等に集まって貰ったのは、グルさんに関しての報告があるからや。」
そう言うとまたしても騒ぎ出す奴等が居るので、再び黙らせる。
Tn「今日がピオーニア王国の生誕祭やったって事は知っとるよな？」
その問いに肯定を返すのが過半数だが、知らない奴も少数居る様だ。
Tn「グルさんと俺でピオーニア王国の第二王女様の生誕祭に参加したんや。そこでグルさんが王国の第一王女と…結婚する事になった。」
少しの間、食堂は静まり返った。全員が目を見開いて固まっている。
「「「は…はあああぁ！？」」」
しかし少しすると正気に戻り、全員が揃って大絶叫したのだった。
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rie(プロフ) - シベリア送りにすんぞさん» そんなに満足して頂けるとは…！此方こそ見て下さってありがとうございます。 (2022年4月1日 9時) (
レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
シベリア送りにすんぞ(プロフ) - 映画のような満足感がありました！神作を作ってくださりありがとうごさいました…！ (2022年4月1日 1時) (レス) @page22 id: 2d0c104609 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - 狐の巫女さん» そう言って貰えると嬉しいです！これからも執筆を頑張りますので、良かったら応援して下さい！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - ロクロさん» ありがとうございます！他の作品も良かったら見ていって下さいね！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
狐の巫女(プロフ) - 完結おめでとうございます！案外ハマってしまった…(￣▽￣;)お疲れ様です！これからも応援してます(*^^*) (2022年3月31日 19時) (レス) @page22 id: 454b91df9e (このIDを非表示/違反報告)
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