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貴方side
どうやら目的地に着いたらしいグルッペンが扉を開けようとすると、中から聞こえた大絶叫。
その声の大きさに思わず肩が跳ねる。何を話していたのかは分からないが、流石に煩い。
彼の方も扉を開ける手を止めた。しかし少し考えた後再び扉に手を掛ける。
食堂らしき部屋の中に入ると、住人以上の男性が此方を凝視していた。
グルッペンに促され、訳も分からないまま彼の横へと座らされる。
トントンさんは申し訳無さそうな顔で此方を一瞥した後、席を立って口を開いた。
Tn「タイミングぴったりやったな。そんでお前等、さっき紹介した通りや。この方がピオーニア王国第一王女、A·ピオーニア様や。」
周囲をよく見ると、彼等は恐らくグルッペンと同じぐらいの年齢だと分かった。
Tn「そんで王女様、彼奴等がw国の幹部達です。悪い奴等では無いですよ。」
幹部も幹部でやはり若い。この国の成人が何時なのかは分からないが、恐らく全員が15歳前後だろう。
此方を見てくる彼等の中には、警戒してくる人もいる。…仕方無いか、いきなり総統の妻って言っても怪しいもんね。
紹介はして貰ったが、一応自分からも挨拶しようと思って席を立つ。
『ピオーニア王国、第一王女のA·ピオーニアと申します。若輩者で至らぬ点もあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。』
頭を下げると聞こえる拍手の音。どうやら歓迎してくれている人もいるらしい。
簡潔に挨拶を済ませた私は再び席に着いた。すると次はグルッペンが席を立った。
Gr「Aは先程トン氏が言ったかと思うが、俺の大事な妻だ。くれぐれも手出しはしない様に。」
それだけ言うと彼は私を抱き寄せて、膝の上に座らせる。私の今の年齢的に、机が低かったので丁度良い高さになった。
膝に乗せた意図が分からず、頭上の彼を見上げる。しかし微笑まれて頭を撫でられただけだった。
そんな私達のやり取りに、どうやら幹部の方達は驚いているらしい。
そんな空気の中で、トントンさんは仕切り直す様に咳払いをした。
Tn「えー…グルさんが言った通り、手出しはすんなよ。それと幹部の名前は紹介した方が良いか？」
トントンさんの提案に頷こうとしたが、グルッペンがそれより先に口を開いた。
Gr「…しなくても後々覚えれば良いだろう。それより早く二人になりたい。もう解散してええやろ。」
突然の我が儘に周囲の彼等はまたしても唖然とした顔をしていた。
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rie(プロフ) - シベリア送りにすんぞさん» そんなに満足して頂けるとは…！此方こそ見て下さってありがとうございます。 (2022年4月1日 9時) (
レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
シベリア送りにすんぞ(プロフ) - 映画のような満足感がありました！神作を作ってくださりありがとうごさいました…！ (2022年4月1日 1時) (レス) @page22 id: 2d0c104609 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - 狐の巫女さん» そう言って貰えると嬉しいです！これからも執筆を頑張りますので、良かったら応援して下さい！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - ロクロさん» ありがとうございます！他の作品も良かったら見ていって下さいね！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
狐の巫女(プロフ) - 完結おめでとうございます！案外ハマってしまった…(￣▽￣;)お疲れ様です！これからも応援してます(*^^*) (2022年3月31日 19時) (レス) @page22 id: 454b91df9e (このIDを非表示/違反報告)
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