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貴方side
『別に大丈夫ですよ。それと、出来れば王女様以外で呼んで下さると嬉しいです。』
王女なんて呼ばれる度に、あの国の事を思い出してしまうから。
それに…今は王女だけど、結婚したら立場は総統夫人になるからね。
Tn「…おん、分かったわ。Aさんって呼ばせて貰うな？」
了承すると彼は嬉しそうに笑みを浮かべた。暗い表情ばかりだったが、そっちの方が余程良い。
自分の食事は終わったが、まだ食べている人が居るので席は立たない。
Tn「Aさんはもう食べ終わったん？そんなら今の内に彼奴等の名前を教えたろうか？ほら、前に食堂で集まった時は教えられんかったし。」
確かにこれから同じ場所に住むのだ。名前ぐらいは知っておかないと失礼だろう。
彼の提案を有り難く了承する。彼は一人一人を指差しながら、名前と特徴を教えてくれた。
Tn「…って訳や。ここに居る幹部はこれで全員やな。後は医務室のしんぺい神と、今は国外に居るけど兄さんって人も居るから。」
覚えとくとええよ、と言う彼にお礼をする。細かい情報まで分かりやすく教えて貰った。
彼の人間性なのかは分からないが、面倒見が良い人だと思う。
漸く全員が食べ終わった様だが、何人かが机に突っ伏しているのは何故だろうか。
放置して良いのか不安だが、グルッペンに呼ばれてしまったので彼の方へと行く。
Gr「部屋に戻ろう。俺達にはまだ、やる事が残っているからな。」
彼の背中を追いかけて食堂から出る。部屋に着くと、書き終わった書類が置かれていた。
Gr「Aは部屋で待っていてくれ。書類は俺がトン氏の所に持っていくから。」
それぐらい私も出来るのだが、彼は許可してくれなかった。理由は分からないが…まぁ、良いか。
一人で部屋に居ると、どうしても処刑された時の事を思い出してしまう。
もう終わった事だから忘れたいのに、そう簡単には忘れさせてくれないらしい。
…でもあと少しの辛抱だ。結婚すれば総統夫人になる。そしたら何も心配は無いだろう。
彼奴等が私に興味を示すとは思えないが…もしもの場合に備え、用心はしておかなくてはいけない。
ため息を吐きたくなる様な気分を払拭しようと、窓の外を見てみる。
兵士達が少し離れた訓練場で、剣の素振りや銃の的当てをしているのが分かる。
剣や銃を使った戦闘訓練は、前の私も今の私も学んでいた。独学であり、身を守る為だ。
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rie(プロフ) - シベリア送りにすんぞさん» そんなに満足して頂けるとは…！此方こそ見て下さってありがとうございます。 (2022年4月1日 9時) (
レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
シベリア送りにすんぞ(プロフ) - 映画のような満足感がありました！神作を作ってくださりありがとうごさいました…！ (2022年4月1日 1時) (レス) @page22 id: 2d0c104609 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - 狐の巫女さん» そう言って貰えると嬉しいです！これからも執筆を頑張りますので、良かったら応援して下さい！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - ロクロさん» ありがとうございます！他の作品も良かったら見ていって下さいね！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
狐の巫女(プロフ) - 完結おめでとうございます！案外ハマってしまった…(￣▽￣;)お疲れ様です！これからも応援してます(*^^*) (2022年3月31日 19時) (レス) @page22 id: 454b91df9e (このIDを非表示/違反報告)
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