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貴方side
「これにて二人は正式な夫婦となりました。この誓いは神聖なものであり、神によって認められたものです。二人に幸多からん事を…。」
漸く式が終わり、この後はパーティーとなる。各国の重役と接する事になるのは面倒だ。
しかし式の主役である以上は、関わらない訳にはいかないだろう。
グルッペンと一緒に控え室へと戻る。束の間の休憩時間、と言った所だろうか。
部屋に入った途端に、彼は私の方へ近寄ってきた。その顔は何処か心配そうだ。
Gr「…A、疲れてないか？」
こんな時まで私の心配か。本当に優しい人だと思う。私に妻なんて務まるだろうか。
『私は大丈夫。グルッペンこそ疲れてない？』
私は精神的にはもう大人だ。ただ彼は15歳、まだ年齢的には子供である。
しかし彼は余裕そうに笑みを浮かべて、私の頭を軽く撫でた。
Gr「w国の総統である以上、この程度の事では疲れない。多少の圧力は覚悟の上だ。」
この年齢でそこまで言い切るとは…。総統である彼の覚悟は生半可なものでは無いのだろう。
本当に不思議な人だ。時には私よりもずっと大人びている彼。
『そっか…なら、良かった。』
そんな彼に安堵して、そう言葉を漏らす。すると彼は驚いた様な顔をした。
Gr「A…今、笑ったか？」
『え？』
私が笑った？その言葉に驚いて彼の方を見る。しかしタイミングの悪い事に、休憩時間が終わりらしい。
二人で腕を組みながら控え室を出る。そこでは沢山の人が酒を飲んだり、料理を食べたりしながら話していた。
当然の事ながら、今日の主役である私達の方に人が集まる訳で…。
控え室から出た途端に大勢の人達に囲まれた。次々と祝いの言葉を投げ掛けてくる人達。
その真意を探りながらも、失礼の無い様に会話しなければならないのだ。
「ご結婚おめでとうございます！」
「まさか総統閣下がご結婚なさるとは…想像もしておりませんでしたよ。」
「しかし可愛らしい方ですね。何処のご令嬢でしょうか？」
その言葉の裏を読み取ると、汚い意図が見えてくる様な気がした。
(いきなりの結婚？何か裏があるんじゃ無いか？)
(一体何処の令嬢だ？幼くて世間知らずだろうし、上手く取り入っておくに越した事は無い。)
私は彼の横で愛想笑いを貼り付けて立っている。下手に口を出すと面倒な事になりかねない。
一方の彼は余裕を持って、しかし相手を立てる事も忘れない様な受け答えをしていた。
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rie(プロフ) - シベリア送りにすんぞさん» そんなに満足して頂けるとは…！此方こそ見て下さってありがとうございます。 (2022年4月1日 9時) (
レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
シベリア送りにすんぞ(プロフ) - 映画のような満足感がありました！神作を作ってくださりありがとうごさいました…！ (2022年4月1日 1時) (レス) @page22 id: 2d0c104609 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - 狐の巫女さん» そう言って貰えると嬉しいです！これからも執筆を頑張りますので、良かったら応援して下さい！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - ロクロさん» ありがとうございます！他の作品も良かったら見ていって下さいね！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
狐の巫女(プロフ) - 完結おめでとうございます！案外ハマってしまった…(￣▽￣;)お疲れ様です！これからも応援してます(*^^*) (2022年3月31日 19時) (レス) @page22 id: 454b91df9e (このIDを非表示/違反報告)
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