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貴方side
そう言われても動じない私を見て、更に怒りは上がった様子だ。
振り上げられた手を見て、殴られるなと察した。しかし私には避ける権利などありはしない。
動かずに目を瞑るも、一向に来ない衝撃。違和感を感じてそっと目を開ける。
目の前には怒った様子で私を庇う彼と、腕を掴まれて青ざめた顔の正妃が居た。
？？「お前は…ピオーニア王国の正妃だな。第一王女に一体何をするつもりだったのだ？」
鋭く睨む彼に気圧された様子の正妃。しかし短気な正妃は直ぐに激昂し出した。
「アンタに何の関係があるのよ！第一、私が正妃だって知りながらこんな事をするなんて…。ただじゃおかないわよ！」
その言葉に私は焦った。自分を庇ったせいで、彼が何らかの責任を負うかも知れない。
しかし一方の彼は余裕そうに笑みを漏らした。
？？「正妃だから何だと言うんだ？…いくらお前でも、俺の名前ぐらいは知っているだろう。w国の現総統、グルッペン·フューラーの事ぐらいはな。」
その言葉を聞いた正妃は、目を見開いて口を開閉させている。
しかし驚愕したのは此方も同じだ。w国と言えば、世界的に見ても指折りの軍事国家。
前年に総統の息子が革命軍と共にクーデターを起こし、成功したと聞かされている。
噂では革命軍は幹部となり、総統の息子…革命の首謀者は総統となったらしい。
そしてその若き現総統の名が、グルッペン·フューラーだと。
革命して起こった国とは思えない程に強く、あっという間に以前のw国よりも発展した。
しかも幹部と総統は特に凄い手腕の持ち主で、対抗する国は全て潰された様だ。
ピオーニア王国はw国の足元にも及ばない。戦争となれば一瞬で片が付くだろう。
Gr「さて、ただじゃおかない…とは何をするんだ？最も正妃の出来る事など、たかが知れてるがな。」
不適に微笑んだ彼は正妃に見向きもせず、此方に向き直った。
Gr「驚かせてすまなかった。それと、聞きたい事があるんだが…。」
断れる筈も無いので、当然の様に頷く。
Gr「君はあの時、殴られるのを避ける事も出来た筈だよな。見た所君は、かなりの鍛練を積んでいると見たが…何故避けなかった？」
見ただけでそんな事まで分かるだなんて、これでは彼に隠し事をするのは無理だ。
嘘を吐く理由も無いし、正直に言うのが良いだろう。
『…私には避ける権利が無いからです、総統閣下。命じられたら従うのが当然ですから。』
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rie(プロフ) - シベリア送りにすんぞさん» そんなに満足して頂けるとは…！此方こそ見て下さってありがとうございます。 (2022年4月1日 9時) (
レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
シベリア送りにすんぞ(プロフ) - 映画のような満足感がありました！神作を作ってくださりありがとうごさいました…！ (2022年4月1日 1時) (レス) @page22 id: 2d0c104609 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - 狐の巫女さん» そう言って貰えると嬉しいです！これからも執筆を頑張りますので、良かったら応援して下さい！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - ロクロさん» ありがとうございます！他の作品も良かったら見ていって下さいね！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
狐の巫女(プロフ) - 完結おめでとうございます！案外ハマってしまった…(￣▽￣;)お疲れ様です！これからも応援してます(*^^*) (2022年3月31日 19時) (レス) @page22 id: 454b91df9e (このIDを非表示/違反報告)
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