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貴方side
その答えを聞いた彼は少し考え込んだ後、面白そうに笑いを溢した。
Gr「お前はまるで人形みたいだな。美しいのもそうだが、自分の意志が見受けられない。…ところで、こんな噂を聞いた事があるか？w国の総統は女に興味が無い、ってな。」
その噂に一体何の関連があるのか分からないが、肯定の意を込めて頷く。
Gr「別に俺は女に興味が無い訳じゃないが…美しいだけの女には興味が湧かないのも事実だ。だがお前は違う。美しくて強いのに、何処か危うい。それは不思議と惹き付けられるお前の魅力に他ならない。」
そこまで言うと彼は、私の手を取って目を合わせた。
Gr「俺は欲しいモノは何としてでも手に入れる主義でな。…俺の妻にならないか？A。」
その言葉を理解するまでに少し時間がかかった。求婚？w国の総統が私に…11歳の少女に？
しかも弱小国の嫌われ第一王女となんて、何の利益も無いと言うのに。…何が目的だろうか。
『…一体どう言う事でしょうか。私と結婚したって利益はありませんよ。』
そう言うと彼は、呆れた様に口を開いた。
Gr「俺がお前を欲しいと望んだから、理由なんてただそれだけだ。お前の望みならば、何でもしてやるつもりだ。」
彼の表情に嘘は見えない。何がそこまで気に入ったのかは分からないが、本気で求婚しているらしい。
私には生憎、そんな感情を持つ機会が無かったので分からないが。
しかし彼の先程言った言葉が気になった。
『何でも…叶えてくれるの？』
Gr「あぁ、お前が望む事ならば多少の無茶にも答えてみせよう。」
こんな展開は前の私には無かった。つまり未来を改変する事は可能、と言う事だ。
それならば私が死なない未来もあるかも知れない。そんな希望さえも、彼だったら叶えてくれる。
そう思わせる様なカリスマ性が、彼にはあった。
『…それなら私を連れ出して、この城から。』
Gr「それが願いなのか？…言われなくても連れ出すつもりだ。…だがその前に、娘を貰うと挨拶をして行かなくては、な。」
差し出された手に自分の手を重ねる。後ろから怒鳴り付けてくる正妃も、彼が睨むと大人しくなった。
彼は会場へと入ると、真っ直ぐに現王の元へ私の手を引いて歩いていく。
Gr「ピオーニア王国の現王よ。お初にお目にかかる。w国の現総統、グルッペン·フューラーだ。」
王は取り乱した様子で頭を下げた。やはり彼には敵わないらしい。
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rie(プロフ) - シベリア送りにすんぞさん» そんなに満足して頂けるとは…！此方こそ見て下さってありがとうございます。 (2022年4月1日 9時) (
レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
シベリア送りにすんぞ(プロフ) - 映画のような満足感がありました！神作を作ってくださりありがとうごさいました…！ (2022年4月1日 1時) (レス) @page22 id: 2d0c104609 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - 狐の巫女さん» そう言って貰えると嬉しいです！これからも執筆を頑張りますので、良かったら応援して下さい！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - ロクロさん» ありがとうございます！他の作品も良かったら見ていって下さいね！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
狐の巫女(プロフ) - 完結おめでとうございます！案外ハマってしまった…(￣▽￣;)お疲れ様です！これからも応援してます(*^^*) (2022年3月31日 19時) (レス) @page22 id: 454b91df9e (このIDを非表示/違反報告)
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