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貴方side
確かに彼等から見たら、11歳は子供なのかも知れない。しかし前の私はもう20歳な訳で…。
Gr「大丈夫だ、貴族や王族なら10歳から結婚は出来る。それに俺は総統で、Aは第一王女。身分的にもぴったりだろう。」
まだ納得がいかない様子のトントンさん。彼は思い出した様に口を開いた。
Tn「ピオーニアの王には了承を得たんか？第一王女ともなれば溺愛されとるやろうし、勝手に連れ出すんはアカンやろ…。」
その言葉を聞いて確信を得た。やはり他国には私の扱いが知られていないらしい。
私が側室の子だと言う事も知らないのだろうか？それなら彼の反応も仕方無い。
『…それに関しては私からお話しさせて頂きます。まず一つ言っておきます。私は正妃の子では無く、今は亡き側室の子です。』
その言葉に驚いた様な表情をするトントンさん。気にせずに話を続ける。
『そして私は王位継承権第一位ですが、王は義妹のアネリアとその母親…正妃を溺愛しております。逆に私は疎まれていますので、邪魔者が居なくなって王は清々したでしょう。』
ここまで言えばトントンさんも分かったらしく、同情した様な顔をしている。
一方の総統閣下はもう既に知っているからか、全く表情を変えない。
Gr「…と言う訳だ。それなら俺が貰っても構わんだろう？例え王が文句を言ってきても、捩じ伏せれば良いだけだ。」
しかし驚いた。若いとは思っていたが総統閣下はまだ15歳なのか。
恐らく幹部の大半もそのぐらいだ。その年齢で無敗と言う事は余程、有能な人材ばかりなのだろう。
これならばピオーニア国は何も言えないだろう。第一私に興味なんて無い筈だ。
Tn「…王女様はそれで良いんですか。私達の国は軍事国家です。その上、総統夫人ともなれば…。」
命の危険がある…とでも言いたいのだろうか。言葉を濁したトントンさんの目を真っ直ぐと見る。
『…良いんです。それにあの城に居たら、どちらにせよ私の命は長くないでしょう。私は最後の希望を、総統閣下に託す事にしました。』
彼はまだ何か言いたそうだったが、私が微笑んで見せると悲しそうな表情をして黙った。
何故そんな表情をするのかは分からないが、どうやら一旦は納得してくれたらしい。
総統閣下に手を引かれるまま、馬車に乗る。全員が乗ると馬車は動き出した。
これからどんな未来に変わるのか分からないが、少なくとも前よりは良くなる様に願いたいものだ。
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rie(プロフ) - シベリア送りにすんぞさん» そんなに満足して頂けるとは…！此方こそ見て下さってありがとうございます。 (2022年4月1日 9時) (
レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
シベリア送りにすんぞ(プロフ) - 映画のような満足感がありました！神作を作ってくださりありがとうごさいました…！ (2022年4月1日 1時) (レス) @page22 id: 2d0c104609 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - 狐の巫女さん» そう言って貰えると嬉しいです！これからも執筆を頑張りますので、良かったら応援して下さい！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
rie(プロフ) - ロクロさん» ありがとうございます！他の作品も良かったら見ていって下さいね！ (2022年3月31日 19時) (レス) id: 61911b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
狐の巫女(プロフ) - 完結おめでとうございます！案外ハマってしまった…(￣▽￣;)お疲れ様です！これからも応援してます(*^^*) (2022年3月31日 19時) (レス) @page22 id: 454b91df9e (このIDを非表示/違反報告)
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