検索窓
今日:59 hit、昨日:269 hit、合計:60,258 hit

101話 ページ1

あの人(父うえ)の願いを
叶えるためにここまで来た。

《1つ目の願い》は叶わない
総統になんてなれやしない

だから、
《2つ目の願い》を果たすことにした
足の悪い軍人の父うえが願ったそれ

私が、叶えなくては行けないんだ

だから、すぐに向かいますね

ちちうえ

───


Aの部屋

「…」

こちらの気持ちを考慮してくれない
無情な針の音で目を覚ました。
身体に随伴する毛布の摩擦音。
ため息混じりの
呼吸音達が空気に溶け込む。

背後の質量に目をやれば、
熟睡中の

zm「んん……」

彼から伸びる腕や足の鎖さえなければ
いつもの朝なのに


zm「…ん、?起きた、かぁ?A」
「…おはようございます」
「身だしなみを整えるので離れたください」

彼は何故か一緒にねたいらしく
たまに起きたら隣にいることがある

その日は、あまり悪夢を見ないから
助かるっちゃ助かるが

zm「…敬語」
「ゾム。はなれて」
zm「そっけないやん」

「…」

「おはよう、ゾム。」
「今日も1日頑張ろう」

ヤケクソ気味に彼の頭を
撫で乱せば、やっと満足したのか

八重歯を見せつけ、
離れてくれた。子供みたい




───
食堂

gr「今日は、ゾム、シャオロン、コネシマ」
gr「任務を頼む」

gr「それから、オスマン達は尋問、鬱とロボロは先日の件の解析を頼むぞ」

gr「諸君、くれぐれも気をつけてな」


彼らしくない総統らしい有様に
全員の箸が止まった。鳩が豆鉄砲を
食らった顔のトントンが、頭について
尋ねると

gr「…俺の予想だが、c国は…来月までには何かしらの戦争を仕掛けると思うぞ」
gr「あの国は、地味な嫌がらせ大国。
城でも油断せんように」

gr「あれなら《信頼出来る》メンバーといろ」


その言葉に、またしても全員が
息を飲み込む。彼の直感は
だいたい当たるからだ

自分たちが、優雅な朝食を
嗜んでいるこの瞬間にも鉄の玉が
飛んでくるのか


背筋につららが張り付いて
染み付いていく


「…」

今は記憶で死んだ日の4ヶ月前だ。
…十分、事が有り得る時期

絶対、歴史を変えてみせる
スパイなんかに殺させない

私は、《目的》を果たして死ぬんだ

os「…」

kn「……あー、なら」

kn「A。早めにしめしつけるで」

「…はい?」

102話※→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (131 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
488人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます! (4月28日 22時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます!!楽しく読ませていただきました! (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねー… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう? (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年3月22日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。