112話 ページ12
rbr「はい、夜飯」
rbr「ひとらんの特製カレーやって」
rbr「…食える？」
死んだ顔のA。
仕事が出来ないことを理解してから
ずっとこのまま
お腹すいてるやろ？食わんの…？
rbr「…c国をぶっ潰すためにも、ちゃんと食え」
rbr「隣で俺も食うから」
「…」
ゆっくり起き上がったAは、
小さな合掌をして、食べ始めた。
小さな口、少ない1口
可哀想な肌色
rbr「…」
今まで朝飯を詰め込んでいた子と
同一人物とは思えない遅さ
気づかなかったが、彼女は
食べるの、苦手らしい
rbr「完食できたやん、偉いえらい」
「…」
食べただけで、頭を撫でられた。
舐められているのだろうかと腹が立つ
rbr「ん、…風呂は俺の使って。服も貸す」
rbr「サイズも…大丈夫やろ」
rbr「歯ブラシも洗面所に置いてるから」
rbr「トイレは、手錠の調整したから自分でいけると思うで！」
「…」
うっすら、かんきん
というひらがなが浮かんだが、
彼の悪意は無い瞳にまたため息が出た
働かない奴をなんで、手厚く看病するんだ
「…せめて、他の人…兵士とかにすれば
即戦力になって効率がいいのに」
思わず溢れた本音。彼は、
目を見開いたあとまたあの顔をして
私の手を握った。
rbr「…Aを失った損失の方がでかいやろ」
rbr「ゾムとか、お前のことが好きやからここにいるんやで」
rbr「…俺も、…お前のことが…」
rbr「とりあえず、休んでて」
rbr「30分後ぐらいにまたくる」
「……」
───
お風呂場
「…」
30分は洗えと
扉に鍵がつけられたから、黙って従った
久しぶりにしっかり鏡でみた体は、
骨ばって顔も酷くやつれていた。
髪の毛なんて、手櫛でプチプチと
抜けるほど弱ってて
確かに、あと少し追い込めば
倒れるのはまちがいなかった。
「…」
言ってくれたら、休んだのに
「…お風呂、入浴剤使ってある」
浸かるのは申し訳ないので、風呂場に
しゃがみこみ残りの時間を待つことにする
意外に寒いんだな、シャワー室って
「…いい匂い」
好きな香りだ。…なんのやつだろう
なんかとっても眠くなる
「…」
rbr『Aーーーーーー!!!』
rbr『風呂場で寝てんちゃうぞ！』
「んｯ?!」
周囲を見渡せば、部屋に繋がってる
スピーカーが震えていた。
時計を見れば30分を過ぎていて…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 487人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます！ (4月28日 22時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました！ (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねｰ… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう？ (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月22日 15時
