114話 ページ14
翌朝
食堂
gr「分かっているとは、思うがもう限界を超えるのはやめろよ」
gr「決死と必死は違うからな」
「…分かりました。」
数日ぶりの食堂。
数日ぶりの朝ごはん
空白の席
米粒は、噛めば噛むほど甘くなって
暖かいお味噌汁は、消化管をとおって
体に熱を蹂躙させていった
…
おいしい
ht「…」
A、喜んでる。
よかった
君が好きそうな味付けにしたんだ
喜んでくれなきゃこまる
…
gr「…はっきり言って今の戦況はあまり良くない」
gr「しかし、ここから変えるのが我々だ」
gr「やるぞ」
os「前線が膠着してたり、後方の指示がまとまってないから幹部も出陣させることにしためぅ」
オスマンの発言に皆の箸が止まった。
ついに来たか、と目線で訴え死の淵で
走る未来を想像し何人かは、手先が
震えていた
それでもやらなければならない
枢機卿は、深緑の瞳を真っ直ぐ
開き淡々と述べていく
os「ま、役割は大体わかっとると思うけど」
os「情報が複雑やし」
os「あとで1人ずつ教えるめぅ」
?「…」
?「…」
俺らがスパイなのをわかっているこの人は。
目の前で笑みを貼り付けながら話すこの
悪魔に舌が苦い。思った以上に強敵だ
何年かかってもこの人を取り込むことは
出来なかった
ま、仕方ないか
os「それでええね?」
os「早いやつは明後日からよろしく」
os「…戦争はな、死ぬためにあるんちゃうからな」
「!…」
最後の言葉は、恐らく私に
向けられたものだった。真っ直ぐ
森のような深い緑色が私の瞳を
貫いた。背筋につららがささった気分だ
もしかして、《第2の目的》
も分かっているのだろうか
…
絶対、目的を果たすんだ。
父うえのためにも、
私が必ず
皆は、3日間をかけ死ぬ覚悟を
構築していった。何人かは髪の毛を
整え、服を新調したりなど
死装束を用意しているように思えた
───
教会
os「Aは、ゾムのサポート」
os「それだけ」
「…後線、ってことでしょうか」
os「君的には前線が良かったんやろうけど」
os「ゾムの体力次第や」
os「あいつができるなら、前線も任せる」
「…」
よかった。目的が果たしやすい
そう安堵の息を吐きかけたときだった。
私のことが嫌いなのがよく分かる冷酷な
声が部屋に響き渡った
os「しかし、1つ条件」
os「死ぬ前に撤退。これはゾムにも通達済」
「…撤退出来ない状況の場合は」
os「可能な限り助けを求めろ」
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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます! (4月28日 22時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます!!楽しく読ませていただきました! (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねー… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう? (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2024年3月22日 15時