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115話 ページ15

「…幹部といえど、軍人です。死ぬことを
回避しながらなんて任務が」
os「いいの」

os「君は、死んだらあかんポジションやから」

「…意味が、わかりません」

os「死んだらわかるめぅ」
os「さっ、」

「ッ…」

オスマンさんの手が私の肩に這い
彼の独特な訛りのある声が耳元で
囁いた

os「死のうなんて、考えんといてな」


「…」


バレてる。


いや、絶対

《戦場で死んでみせるんだ》


os「あ、明後日に俺、任務あるから
護衛よろしくめぅ〜」

───
医務室


zm「…」
tn「…」

オスマンから作戦を告げられ
各々思うところに沈んでいる。
ゾムに関しては、Aとおれる
喜びと…

またAを混乱状態に落としてしまう
不安でいっぱいだろう

俺も、Aのあの戸惑う顔はもう
見たくあらへん。…あのAの
小さな手が血に染っていく様も、声も



絶対まけてたまるか


───
廊下


「……」
syp「A、さん」

「…何ですか」

振り返れば何処か焦った様子の彼が
走ってきた。お馴染みのヘルメットを
忘れるほど何か重大な要件なのだろうか

syp「…あの、…」
syp「…」

syp「…」
syp「…好きです」

「……は?」

syp「いや、…戦争言ったら言えへん気がして」
syp「死ぬ前に、言いたくて」
syp「すんません」

「…」

この人の頭は、お花でも植えてあるのか?

強く拳を握りしめながら、それは
今話す内容ではない。と突き放す
しかし彼も食い下がっては、
まるで永遠の別れのような口調で
何が好きになったかなどを語り出した

「あの、ロボロさん見てますよ」
syp「ええから」

syp「好きです、…ほんまに」
「…」

彼らしくない。いつもの彼なら
こんな下手くそな告白をしないと思う

何か裏があるのか?…もしかして
この人がスパイだったりせるのか…?


考えれば考えるほど思考回路が
乱れていく。目の前のナニカを信用していいのか
も分からずただ拒絶をすることしか
できなかった

syp「…Aさん、…だ、きしめていいですか」
syp「ほんま手は出さんから」
「嫌です」

syp「お願い…、します…」

「…」

断りたかったが彼の涙袋が腫れ
一筋の光が頬から落ちたのを見てしまい
言葉を濁らせた。

でも、見たら
記憶が、…




───
第二の目標って何でしょうね

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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます! (4月28日 22時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます!!楽しく読ませていただきました! (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねー… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう? (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年3月22日 15時

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