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120話 ページ20

os「なら、のんびり2人でゾムたちを待と」
「はい」

os「…」
os「A、寒ない?」
「…私は、普通です」
os「…」
「…」
os「…手、繋ぎたい」
「…なるほど」

寒いから温めて欲しい。ということかな?

壁にもたれかかる彼の隣に座り込み
腕を抱きしめてみた

os「…」
「…こういう事じゃないんですか。」
os「…いや?合っとるよ」
os「ありがとな」


Aの腕が俺を支えてくれる
ふんわりと甘い匂いがして、
思わず鼻から力が抜ける




───
数時間後


zm「A!マンちゃん!」
zm「迎えに来たで!」

kn「大丈夫か」

os「ん、大丈夫めぅ」
「大丈夫です」

zm「な、んで腕繋いどるん?」
os「寒かったからめぅ」
os「ほら、ここ高台やん?」

zm「…」


Aとオスマンが恋人の真似事を
している。助けてきてやったのに、と
どす黒い感情がどんどん頭を染め上げてきた

あかん

zm「…いくで」
「わっ」

ゾムが、私の腕をいい加減な力で
引っ張った。オスマンさんは、
コネシマさんが連れて行ってくれるから
いいと思うが




「ゾム、痛い」
zm「…オスマンやなくて、オ俺と、…腕繋いでや」
「…寒かったから仕方ないよ」
zm「…寒い」
「…」

zm「ん、…ええ匂い」
「…私利私欲は分けて」
zm「おん」


───




tn「オスマン達を勾留させたやつらは全員逮捕」
tn「もちろん教会に閉じ込めとる」

tn「…俺らもそろそろ本格的に足を踏み入れる」
tn「c国ばっかには悪いしな?」




tn「…A」
「…?」

会議が終わり、各々戦闘準備を
始めようと別れた時、彼に呼び止められた
傷は大丈夫かと聞けば、大丈夫と。
それより大事な要件なのか、とその会話は
打ち切られ

tn「…」




「…」

綺麗な紅い瞳だな
ルビーとか、レッドダイアモンド
と同じ人を惹きつける瞳

tn「…戦争終わったら、パンケーキ食いに行こな」
「…」

戦争中に死ぬ計画があるから
頷くことは出来ない。彼は、
動かない首を見て宝石を曇らせ
なんで、と小さく呟いた

「…生き残ってたら、ですね」
tn「…俺らが死ぬわけないやろ?」
「…」

「そうですか」

tn「…」

行ってしまったAの背中は
小さいのに真っ直ぐどこかを
向いていた。その方向が
俺らと違うなんて考えてもいなかったが


嫌な予感

A、死なんよな…?

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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます! (4月28日 22時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます!!楽しく読ませていただきました! (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねー… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう? (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年3月22日 15時

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