121話 ページ21
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戦地になった街だったナニカは
絶え間のない煙と、銃弾
少し前まで生活していたはずの部屋には
無数の血と本体
叫び声が止まらない
はやく、××の所にいかなくては
「…はぁ、はぁ…」
激戦地区に近いここでは、
敵兵と出くわす回数が多い
1人2人なら殺せるが、
もし大人数に対峙したら
命を守れる保証はない
せめて、死ぬならもっと
鮮やかに
?「助けて、!」
?「××!」
「あ、……」
目の先に大きな建物の一部が
剣として地面にめりこんでいた。
そこから知ってる声と子供の声
子供の足が下敷きになったらしい
ここは激戦地区。避難勧告はしたはずだ
命令を無視したやつの命なんて
助ける必要がない
?「××もこいつを引っ張ってくれ!」
?「早くしないと、敵が来てまう!」
?「うぅ、お、かぁさん、!」
「…」
少年の手には女の遺影があった。
おそらく母親のだろう。
その写真を取りに勧告を守らなかった
…
?「はよしろ!」
ドーーン
?「ッ!やばい建物が爆発した!」
?「A!はよしろって、!」
「…」
こんな子供を助けるより××を
守った方が戦争に有利になる
泣き叫ぶ死んだ体から××を剥ぎ取り
遠くまで走り出す
数秒後には、その剣一体は残骸が
降ってきてやはり××を優先して
良かった
××は、その時何かを諦めた顔をしていた
なぜその顔をするの?
私は、ただしいせんたくをしただけだ
?「A、…お前なんか」
?「…だいっきらいや」
───
Aの部屋
「?!ッ…はぁッ……」
ベットから飛び降りる勢いで
目を覚ます。過呼吸に近い息を
吐きながら周りを見渡し、心臓が
安定するのをまつ
「…」
私が子供を助けなかった。
…そして××に嫌われた。
かつての記憶が
その子供を助けろ、と忠告したのか?
……
「…戦地で死ねるのなら、いいや」
子供を助ける。死ぬかもしれないが
構わない。第2の目標が果たされる
××って人には、悪いが
「…もうこの世を生きる理由がないからな」
…とりあえず、風呂にはいるか
───
ロボロの部屋
rbr「は、…?」
Aのセリフに心臓が奪われた。
はくはくと口が魚のように開閉する
俺のAが、戦地で自ら
死ぬかもしれない。
いやだ、絶対いやや、いやや、
Aは俺と生きるんや
俺のそばに居てくれるんや
俺が、俺が管理するのに
死ぬなんてありえへんやろ
rbr「絶対、死なせてたまるか」
天をなめんなよ
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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます! (4月28日 22時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます!!楽しく読ませていただきました! (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねー… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう? (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2024年3月22日 15時