122話《騙欺の新紫》 ページ22
時は過ぎ、激戦地区の周辺
複数の幹部が向かいだした。
我々国が劣勢かと思われていたが、
調査によればc国も元来の武器不足や
民兵によるクーデターでかなり疲労しているらしい
今こそ、復讐するタイミングや
───
トラック内
爆撃によって粉々になった道路の破片を
轢き潰しながら着々と目的地へ進む。
窓の縁の奥には、民間人、c国の兵
そして我々国の兵士の残骸が塵のように
山となっていた。
あの中にはかつて私の腹を撫でたものも
居るのだろう
スッキリもしない、悲しみも感じない
ただ、死んでる仲間を眺めているだけだ
zm「…」
kn「…」
syp「…」
「…」
沈黙が走る。いつものような
談笑が起きることは無いだろう。
緊迫した土と鉄臭い空間でただ
死ぬ覚悟を抱いてるだけだった
zm「…A、俺より前に出たらあかんで」
zm「Aは、周りの雑魚を殲滅な」
「…時と場合によります」
kn「ショッピ。お前は前方をやれ」
kn「俺が後ろからやるから」
syp「あんたより俺の方が射率ええから
後方の方がいいのでは」
kn「ええから」
syp「…」
クソ
───
zm「…」
「…」
私たちが先に下ろされた。
息がしずらい防護服越しにゾムの
後をついていく。一回目のときは
こんなに気持ちは沈んでいなかった気がする
私もちょっとは、かわれたのかな
「…あ」
ドン
zm「…雑魚1匹目やな」
Aは、奥にいた生き残りを
即座に殺した。俺と違ってAは
1人2人への殺傷能力が高いねん
あと観察眼がすごい
…俺の気持ちも観察してほしいんやけどな
zm「あと少し行けば、激戦しとるで」
奥から聞こえる銃声や爆撃音
この先にまだ生きてるだけの死
体が無数に弾を撃ち合っているはずや
…俺が前方で指示を出す。
Aは、後ろで兵士に指示を出す
…完璧のはずや
「…ゾム」
zm「ん」
「…夢見たの」
zm「なんの」
「子供が下敷きになってる夢」
zm「…そいつ助けたん？」
Aは、足をとめて
どこか遠くを見つめた。
吸い込まれるようなキレイな瞳
zm「…」
「私は、助けなかった」
「《ゾム》を助けた方が、いいと判断したから」
「…でもその判断は、良くない結果を招いた」
「…ゾム」
「私は、どうしたらいい」
zm「…」
zm「Aが思った行動を取ればええ」
zm「Aは俺の頭で、俺はAの体」
zm「文句無しに従うぜ」
「……」
「約束守ってね」
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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます！ (4月28日 22時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました！ (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねｰ… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう？ (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月22日 15時
