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124話 ページ24

ut「俺を、駒としてみないあいつらから
離れたくなかった」
ut「……そして、…Aのそばにおりたい」
ut「やからスパイを辞めた」

ut「ま、可哀想なのはショッピよな」
ut「今の今まで好きな女を騙しながら」
ut「敵国に情報をわたさなあかんねん」

rbr「…詐欺師と言われるお前を信じるのは難しいけど」
rbr「…Aを守りたいのはほんまなんやな?」

ut「あぁ」
rbr「…」


rbr「何してんの、さっさとしろや」
ut「!…あいよっ」



───
総統室

gr「…」
tn「…」

グルさんは、用意された甘味を
大口で頬張りながら、今の戦況に
ついて思考をしていた。いつも通りを
取り繕っている彼らしくない動揺は、
俺にも伝わって、緊張感が走る午後3時


いや、何を心配する?あいつらは、
A達は、ちゃんと戻ってくんねん

gr「トン氏、何も心配することはない」
gr「あいつらは、いつもの通り」
gr「手を大きく振って帰ってくるさ」

tn「…知っとるわ」

ブドウの飾りがグルッペンの
大きな口の中におちていく。
食道を紫に染めあげ、胃酸の中で
琥珀色にとけていくのだろう



───
教会

os「…」
ht「…」

ht「神様を、信じてるのって何人くらいなんだろう
な」
os「…それ、枢機卿に言う?」
ht「オスマンとして聞いてる」

2人きりの教会で、形式だけの祈り
祈りの中身は言わない方が叶うらしい
同じ内容なら言ってもいいのに、と思った

os「…さぁな、誰も信じてなさそうやし」
ht「はは、だね」
ht「…でも、もし神様がいるなら」
ht「…」

ht「俺らの願いを聞き入れてくれるはず」
os「せやね」

ひとらんの真剣な眼差し、赤い目
きっと俺と同じことを願っている
平気そうに振舞ってるだけで俺と同じやねん

A達が、無事帰ってきますように

神様サンよ、唯一のご子孫がこうして
願ってやってるんやからさ

叶えろよ?

女神は2人の男の姿を、いつもの
表情で見つめていた。

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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます! (4月28日 22時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます!!楽しく読ませていただきました! (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねー… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう? (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年3月22日 15時

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