135話 ページ35
syp「え、…」
コネシマさんの腕の中でAさんが
俺の事をショッピくん。と呼んだ。
初めて聞いたその呼び方なのに足は
即座に振り返り、体が固まる
傷だらけで酷い有様のAさんの
瞳はやはり美しい。その眼差しが
俺に向けられているだけでもう幸せなのに
なんで、あんたは
俺を、また助けようとしてくれるんですか
「ショッピくん。君はさっき
神様が許してくれるなら、
我々国として生き続けたいと願った。
君の選択を邪魔しているのは君の家族
我々国は、強い。こんな国から数人を
取り出すなんて造作もない
君が我々国に骨をうめるなら
先輩として考えてあげるけど、
どうする？
」
kn「…」
ショッピは、それを聞いて
堪えていた涙を溢れ出した。幼児の
足取りで1歩1歩Aに近づき
C国のエンブレムが土に落ちた
これは一生涯言うつもりは無いが
その時のAの態度は、何処か
Aに手を引かれ、ショッピは
C国の門から1歩出る。待たせていた
軍用トラックに乗ったあと、
無いだろうからインカムを取り出せば
syp「…」
kn「なんやねん、最初から来る気やったんかい」
syp「…はい」
「…」
syp「…あの時なんで俺をくん付けにしたんですか」
kn「…」
医務班によって治療を受けているA
は、伏し目で何かを考えたあと
いつもと同じ無機質な声で
「おまえ、って言うには敵対心は無い」
「でも以前のようにさん付けして敬語を
使うほど軍人として尊敬もしてない」
「だから君付け」
「我慢して」
syp「…俺的には、今の方が好きっす」
「そ」
kn「…俺も、敬語外してええよ」
「嫌です。上司なので」
kn「……」
？「間もなく我々国に入ります。A様は
このまま城にて治療を受けてください」
？「ショッピ様は、城に集まって
次の作戦を聞いてください」
？「あと、オスマン様から伝言があり…」
？「
…スパイ君は、好きな子に弱いめぅね。
さっさとその泣きっ面拝ませてや
と」
kn「なんやオスマンも分かってたんか」
syp「バレバレですね、俺」
「…」
体から力が抜けていく。
安心したのだろう
ミントの香りに包まれながら、
また意識を落とした。
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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます！ (4月28日 22時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました！ (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねｰ… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう？ (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月22日 15時
