136話《橙色の淡恋》 ページ36
医務室
「……ん、」
懐かしい塩素の匂い
暖かな日差しと、白いシーツ
自分の体が擦れる音
重たい瞼の先には、懐かしき我々国
の医務室の一室がうつっていた。
照明に手を伸ばせば、自分の腕や
足、はたまた顔すらも包帯で巻かれていることに
気づく。
ショッピくんとコネシマさんとの
会話から記憶が無い。きっとあそこで
気を失って倒れたんだろう
「早く戦争復帰して、死ななきゃ」
目的を果たせなくなる、
「ｯ」
動けば、
ズキッと雷のように襲う
全身の痛み。爆発受けて
C国のやつらにごーもんに
近いことを受けたのだから、仕方ないか
逃げようとした矢先、扉が開いた。
後ろに下がるにはもう遅くて
目の先に涙をこらえるチーノさんが、いた
ci「Aさん、ｯ！」
ci「よかったぁ…」
「…チーノさん、私はどのくらい寝てたのでしょうか」
体感的には1日2日、
1週間ではない。
チーノさんは、ひとしきり泣いたあと
顔を上げて
ci「1週間です」
「へ」
ci「いや、ほんま」
ci「Aさんの傷って結構深くて、3日間くらいは集中治療室にぶち込まれてましたよ」
ci「あと、かなり脳もやられてたから…」
「…そう、ですか」
1週間も、？
なら、戦局は、どうなった
「あの、戦争は、」
ci「…安心してな、Aさん」
《Aさんはきっとまた戦争に
行かなくてはならない》と不安があるんや
安心させてあげな、
ci「戦争は、俺らの勝ちです」
ci「まだ終わってはないんやけど、c国の
内部クーデターとかあっちのガバでもう勝つだろう、と」
ci「ショッピのお手柄ってやつ？」
「…なるほど、」
元幹部のショッピくんなら
C国のことを彼らに伝えてもおかしくない
そして作戦を組みたて、実行
え、てことは
「あ、あの、私が戦地に行くことって、かのうci「Aさんはもう行かんでええよ」
ci「もうあんな危ないところに行かんでええ」
ci「いつも通り仕事してください」
「……」
第二の目標が、目的が、生きる意味が
いまこのばできえた。
その後はまた記憶にモヤがかかったようだった
いつの間にかチーノさんは
いなくなって日もくれて
ペ神さんが私の状況を説明していた
「…」
sn「とりあえず、全身負傷しまくっとるから」
sn「2週間、1ヶ月は療養しながらやな」
sn「ま…欠損にならなくて済んだだけマシか」
「…」
sn「あと、PSTDになったら俺にゆって」
「…」
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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます！ (4月28日 22時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました！ (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねｰ… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう？ (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月22日 15時
