138話《核の奪還》 ページ38
「…チーノさん」
ci「…、？」
「…死んでも叶えたい目標が、もう叶えられなくなったらあなたはどうしますか」
ci「…」
何を言っているのかは理解でひきん
が、おそらくそれにAさんは悩んでる
真剣な悩みなら、俺も真剣に返さなくては
1秒のような1時間のような曖昧な時間が
過ぎた後、Aさんに稚拙な自論
を論じた。伝わって欲しいから必死に
頭を回したけど
ci「お、俺は…諦めて他のもので妥協する」
ci「…死ぬくらいなら、逃げる、し」
「…そうですか」
ci「あ、あの。…Aさんはどうしたいんですか？」
「…」
「貴方と逆です」
ci「……え」
スプーンが落ちた。カランと音がした
頭の中が真っ白になる。ぐるぐると
丸メガネの柄のように。
気づけばAさんの手を握って
目の前は水面だった。泣きじゃくる男の
声。嫌や、嫌や、ばっかり
Aさんは、そんな醜い男を見ても
無気力な顔だった
ci「嫌や、死なんで、いやや」
「…」
あの爆発で死ねばよかった。
そしたら、そしたら目標が達成出来たのに
それかいっそゴーモンの時に死ねば、
…
足が治ったら死のう。無理だ
───
夜
「……」
gr「A、体調はどうだ」
os「久しぶりやね〜、三週間ぶりめぅ」
「…お久しぶりです」
gr「とりあえず、先に必要な情報を伝えるぞ」
gr「その後に話をしよう」
俺らは、植物状態のAに
我々国が勝って領土、金を貰えるだけ貰った
そして我々国自体も被害があるので
暫くは復興に資金をあてる
そして、
gr「…戦争の被害には、お前の父親がいる霊園も含まれていた」
「……え、」
gr「あの霊園は、爆撃にあい粉砕された。恐らく墓石は残ってないだろう」
gr「すまん。」
「…そう、ですか」
os「…」
俺らを嫌う一回目のA
距離を取りながらも仲良くしようとした
２回目のA
そして２回目より長く生きている
植物状態のA
初めて見たその状態に
俺は何を言えばいい、
生きる目的も亡くなった彼女に
何を、どんな言葉を掛けたら
気を持ち直してくれる？
どうせA、あなたは
しにたいんだろ、もう。
嫌や、なんで好きな女を死なせないとあかん
グルッペンは、Aの手を握った
腫れ物を触るように慎重に大切に
痩せた甲を撫でる
os「…」
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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます！ (4月28日 22時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました！ (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねｰ… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう？ (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月22日 15時
