140話 ページ40
数日たち、
「…」
車椅子でなら体を動かすことが
可能になった。あの爆発の時かなり
足を負傷していたらしい。どうでもいいが
助けた少年は、救護班に発見され
今は避難所で生活していると聞かされた。
それならば良かった。あの人も喜んでる
…
「…」
行こう
───
壊された霊園
?「あ、あの!…A様、?」
?「A様がおられるぞ…」
「…」
戦争の後から、兵士の態度は模範的で
よそよそしくなった。彼らが吹き込んだんだ
どうでもいいけど
「霊園、入らせてくれますか」
?「あ、あの!ここはまだ破片がおおくて、その」
「なら言い換えます」
「入るから邪魔しないで」
?「…」
数ヶ月ぶりのAさんは、
あまりにも冷たくそして
悲しそうだった
その霊園にあった父親の墓に
目掛けて爆弾が打ち込まれ粉々になった
その光景を彼女はどう見るのだろうか
───
墓石が、あったナニカ
「…」
立派にあった墓石は大きなくれーたーの
どこかに粉砕されてしまったらしい
土と、石の灰と、まばらな白が
混ざりあっているクレーター
「…」
父上、どこに、いるの
?
kn「おい、何してんねん」
「…コネシマさん、」
kn「何してんのや、答えろ」
兵士から報告があり行けば
クレーターの中で白い石を集めるAが
いた。土で汚れ、傷が開いたのか
所々血が滲んでいる
「…父上の、骨を探してました」
kn「…骨は粉々になって、雨でとけた」
kn「…わかっとるやろ」
「…」
手の中にあるのは、石英とかコンクリート
とか骨じゃないのはわかってる。だけど
「だけど、父うえが、いないと」
「生きる目的が、ないと…、」
kn「…」
足がまだ動かせないAをだきあげ
クレーターから脱出。随分軽くなった体
kn「…」
「…コネシマさんは、以前。私は貴方の理解者になれると言っていましたが、無理です」
「あなたは家族を嫌悪してますが」
「私は、こんなにも依存してます」
「だから、kn「ちゃう」
kn「…俺も、同じや。俺も、嫌悪の対象の家族に依存しとる。これはしゃーないねん」
kn「脳に、こびりついてるんや」
kn「…」
kn「…」
Aを、死にたいこいつを
助けられるのは俺だけや。やから、
俺が、助けるんや
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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます! (4月28日 22時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます!!楽しく読ませていただきました! (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねー… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう? (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2024年3月22日 15時