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105話《桃色の傀儡》※ ページ5

嫌なことが起きる日は、だいたい雨が
降っている気がする

その日も季節に似合わない
土砂降りだった


───
トントンの部屋


「失礼します」

tn「おん」

書類の提出に来たA。
彼女と俺の仕事はようにとるから、
沢山してくれるのまじ助かるねん

相変わらず窶れて死んだ眼差しだが
いつもより背筋が固い

tn「…」

先日、c国が遂に宣戦布告を発令した
クソみたいな内容を飛ばしたあと
オスマンの見越し通り国境を付近を
超えようとした

ま、コネシマ率いる軍が許すはずはなかったが

とりあえず今は俺らの好況。
C国の幹部も何人か捕まえられたから
このままいけば、勝てる



終わったら、パンケーキ屋いこか



心のどこかで油断していた時だった

tn「…A、頬になんかついとる」
「へ、…」

tn「なんやそれ…」

Aの左頬に、
不自然な薄い赤色が
《揺らめいていた》

触っても取れへんし、俺の部屋に
こんな丸い光を反射するものは無い

何やろ

不思議やな、という前に
光が頬から腹に


移った


tn「ッ!A、伏せろ!」
「あ、」













「っッ!!!」

窓の外にいた敵兵を生死を問わない
弾丸で撃ち抜く。そいつは
腹を抑えていたが、もう死ぬだろう


それより、今は

「トントンさん!」
tn「はぁッ…ふぅ……ッ…」

「トントンさん、!」

赤が止まらない横腹を抑えるトントンさん
彼の咄嗟の判断で、私の腹のかわりに
彼のが撃たれてしまった。


「今、ペ神さん呼びましたから!」
「大丈夫ですよ、すぐ来ます」



「ゾム!!」

zm「なんや、A…?!トントン!!」

息の仕方を一瞬忘れた

顔色真っ青のトントンから溢れる血

同じ顔色で、出血箇所を押さえつけてる
A

窓は、丸い亀裂が入り込み
その先に倒れた男

C国の仕業に違いない




zm「…A、お前のせいやない」

開けずらくなった窓をたたき割り
倒れていた男を捕まえる。

雨が血を溶血し、男の瞳には
既に光が無かった。エンブレムには
C国の名。

油断していた


トントンの部屋に
雨水が針のようにに降りささる

───
医務室

sn「そう…Aは怪我ない?」
「私は、いいですから」

sn「…」

トントンは命に別状はなかったが
暫くはベットから出ていくことは
不可能

俺らの大事な、ピースが1つかけた

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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます! (4月28日 22時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます!!楽しく読ませていただきました! (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねー… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう? (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年3月22日 15時

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