141話※ ページ41
城
sn「傷が開いてるやん…」
sn「コネシマ、ありがと」
sn「…」
「…」
Aは、何も言わずただ
治療を受けていた。髪も伸びたし化粧も
してない
開いた傷だけが、彼女を生きているよ
と教えてくれる証にすら思える
「手当、しないで結構です」
sn「…するよ、腕の傷よりマシやろ」
「…いいです。勿体ない」
sn「…A」
「…」
sn「…しにたいん？」
「…生きる、理由がありません」
sn「…」
Aは背中を丸めて辛い顔を隠した
手を握っても払われへんけど、握り返されない
冷たい、はじててみたAだ
sn「…Aが今までの人生をかけて貫こうとした目標がなくなったことは知っとる」
sn「大事な親父さんの墓が無くなったことも」
sn「…」
オスマンから聞かされた目標は
どちらも聞いた途端理にかなった。
あぁ、だから仕事してたんだって思えた
彼女にとって、その目標達は
重たい十字架の反面
生きる理由だった
俺らに嫌われないように努力する目的だった
腕を傷つける原因だった
Aの全てだった
それが無くなった今、こんな状態になるのは
仕方の無いことかもしれへん。やけど
そのまま変化を求めないのはダメや
変わらなきゃ、人間なら
理不尽な痛みをうけたあとでも人間は
変わらなくては行けないんだ
「…」
sn「A、俺はね」
sn「君はいい意味でも悪い意味でも世界を知らんと思う」
sn「やからさ、死ぬのは世界を知った後にして欲しいねん」
sn「君が目的に縛られて今まで見てこなかった世界をさ、」
「…何のために、見るんですか」
「なんで、死ぬのはダメなんですか」
Aのかよわい腕力でペ神を押したが
それは無に等しく
いつの間にか彼女はつよく痛いほどの力で
彼に抱きしめられていた
sn「…死んだら、悲しいやろ…」
「…誰が、なんで」
sn「俺らは、君と二度と話せなくなる」
sn「君を見ることも、聞くことも出来ひん！」
sn「そんなの…あんまりだ…」
「…」
私が、生きて苦しむのは考えないくせに
何を言ってるんだ
sn「…君はきっと理不尽だと思うと思う…」
sn「…」
sn「…君の足枷がなくなって君ははれて
自由になった」
sn「もし女神様がおるんなら、きっと
Aには新しい人生を送り直して欲しい
とおもうねん」
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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます！ (4月28日 22時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました！ (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねｰ… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう？ (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月22日 15時
