142話 ページ42
sn「《一方的なやりなおし》ってやつ？」
sn「君が目的のせいで十分に過ごせなかった時間を、思い出を」
sn「今から味わうべき」
sn「その権利がAにはある」
「…」
意味が、分からない
けどペ神さんは本気の眼差しだし
私の体のどこかが熱く痛く反応したから
否定、しては行けないんだと思った
「…」
sn「…とりあえずまずは療養」
sn「体が元気にやったら、世界を知りに行こうな」
「…」
その日は、珍しく深く眠れた。
戦争が終わってから悪夢を見ることはなくなった
いつかやり直しがあったことを
忘れるんだと思う
───
ci「おはよーございます！」
syp「…」
「…」
syp「ｯ、！…」
Aさん。1ヶ月ぶりのAさん
チーノをどかして痛いくらい抱きついた
涙のせいで前が見えへん、
よかった
生きてる
よかった
戒めとして1ヶ月Aさんに
会うことは禁止されてた。鬱も
やから怖かった。もしかしたら
死んでるのかもしれへん。後遺症が
残っとるのかもしれへん
やから、よかった
よかった
ci「ショッピ、Aさん困っとる」
syp「ん、…すみません、」
「…」
ci「朝ごはん持ってきました」
ci「食べましょっか」
syp「…」
Aさんは、チーノに半ば無理やり
口を空けられそこに米だのおかずだのが
運ばれていく
自ら意識的に食べてはなかった
ci「美味しいやろ？」
「…いらないです」
ci「ええから」
「…」
ci「ご馳走様でしたね！」
syp「…」
Aさんは、何も言わない
ありがとうも、ごめんねも、
あの時の総統らしかった彼女が
何処にもおらへん。ただ、生きる理由を
失った哀れな女しか、
ci「あ、トントンがAさんに
連れていきたい場所があるんやって」
ci「病院服はあれやし、お洒落しましょーね」
ci「オスマンさん呼んできます！」
syp「…」
Aさんは、無言を突き通し
何処かを見つめている。男女二人の
無音の空間が響く
「…家族は、無事だった？」
syp「へ、…」
syp「…はい。何とか保護してもらって今は避難所に居ます」
「…そう」
syp「…」
syp「Aさん、助けてくれてありがとうございました」
「…私は、何もしてないよ」
「用が済んだらsyp「好きです」
syp「…裏切ったし、Aさん守れへんかったけど」
syp「好きです」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 488人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます！ (4月28日 22時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました！ (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねｰ… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう？ (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月22日 15時
