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143話 ページ43

「…そう」
syp「…」

「…でも、もう君に守って欲しくない」
「ほっといて」

窓の奥には雲ひとつも無い水色の空
城壁を超えてどこまでも遠くに
流れていく。

私も、あの空のようになれたなら

syp「…あいつらに、そんなこと言わないであげてくださいね」


「…そう」

ここで理由を聞いて話を深めるのが
ポイントだと本は言っていた。もう
意味もない記憶や知識が私の思考を
邪魔する。真夏の影のようにずっと、

「…なんで、暴れci「呼んできましたよ!」
「…」

os「めぅ。A、行こか」

syp「…」

os「ショッピ、チーノ。君らは今馬鹿やから頭冷やしてき」



───
オスマンの部屋

os「言ったやろ?俺に任せてくれたら
このクマも綺麗に隠せるって」

「…」

鏡越しの女は、街にいてもおかしくない
程よく飾られた一般人。汚いクマも
やつれた顔も腕も体も全部キレイになって

私じゃないみたいだ

os「…ふふ、」
「…、?」

os「Aの反応は見てて飽きないから」
os「…似合ってんで」

「私なんかが、着ても」
os「Aやからええんやで」

os「君が、こうやって、オシャレをする。
それが目的。わかった?」
「…意味は、わかりません」
os「ええよ、今のAに言ってもわからんやろうし」

os「ゆっくり来てくれれば」

「…」

───
駐車場

os「トントン、よろしくめぅ」


tn「!…、わかっ、た」

オスマンの手が加わったAは、
見違えるように美人やった。元来の
顔の良さが引き立つケショウや服装
そして、

綺麗な腕
オスマンの力技には
舌がなくなりそうだ

os「んじゃ、楽しんできてめぅ」
os「いってらっしゃい」

tn「いってきます、…行こか」
「…はい」



os「…いってきます、は言うてくれへんのやな」


ここを家と思っててくれてないんやな
寂しいで、俺


今から俺らがするのは
自暴自棄のAになんとか
《生きる目的》を与えること

そして、出来れば
《幹部を続けさせること》

絶対に、逃がさないからな

A、腹をすかせて待ってろよ


───
1章のどこかでosのセリフがあります
※6話でした

144話《透明の雨露》→←142話



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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます! (4月28日 22時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます!!楽しく読ませていただきました! (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねー… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう? (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年3月22日 15時

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