106話 ページ6
夜、会議室にて
gr「トン氏がやられた」
gr「暫くは使えない」
os「…」
「…」
rbr「…防犯カメラを調べたが、あいつは」
rbr「《カメラの四角や、構造を知っている》」
rbr「…暫く俺は、1人で作業するわ」
rbr「護衛だけ、よろしく」
gr「わかったぞ」
gr「…」
会議室では物々しい雰囲気が充満していた
高揚していた脳は冷え切り、自分たちの
置かれた状況に吐き気がしてくる
C国、あそこは用意周到や
俺らには無かった緻密さを兼ね備えていた
偶然の重なり合いで必然になる
今回トン氏を失ったことで…
gr「…A」
「はい。やります、私が全部します」
一番ダメージがでかいのは
間違いなくAだ
gr「…無理はするな」
gr「明日の任務も、引き続きよろしく」
gr「気を引き締めろ」
zm「…」
sha「…」
kn「…」
幹部は黙って頷き各々のタイミングで
部屋に戻っていく
Aもそれに混ざっていつの間にか
いなくなっていた
os「…」
gr「…《あいつ》が情報を漏らしたか？」
os「それは確定やね」
os「やから、今日の奴も俺の教会の地下牢にいれたわ」
os「教会サマにあいつら、手ぇ出せへんしな」
gr「…」
赤色がいないとこんなに寂しい色になるんだな
2人きりの会話はつまらない
os「…c国。Aの重要性を分かっとる」
os「…これは俺の誤算」
os「…《あいつ》は、Aには手を出さへんと思ってた」
gr「しゃーない。私も同じことを思っていた」
gr「…」
gr「証拠が上がった瞬間、潰すぞ」
その猫被り、すぐ剥ぎ取ったるからな
───
廊下
syp「ﾍｯｸｼｭﾝ……雨か」
Aさんの後ろをついていくのに
夢中で空模様なんて気づかなかった。
雨なんて、どこも一緒なのに
この国のは、少しだけ寂しさを覚える
「…」
syp「Aさん」
「…なんですか」
警戒心の塊のAさん
威嚇した猫のように鋭い瞳孔で
睨む姿に足がすくむ。
そういう所も好きっすよ
syp「俺、あんたを守りますから」
「結構です。ご自身の身を案じてください」
逃げるように去る彼女を、
憂いた視線で見つめる
ホンマですから、
syp「どんな手を使っても」
syp「アンタだけは守りますから」
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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます！ (4月28日 22時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました！ (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねｰ… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう？ (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月22日 15時
