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108話※ ページ8

任務先にて

zm「……」

トントンが、c国によって倒れた
あの強靭なあのトントンが、
油断したら、俺も倒されるかもしれへん

久しぶりに死の縁に立った感覚に
背筋が絶対零度に落ちる

今回の任務は手に持っている
c国の作戦書類の奪取
これがあれば、何とか…



───

そう《油断》していた時だった
右足を前に出した瞬間
響いた軽いタップ音

理解する前に、辺りが爆発四散し
目の前が真っ黒になった。

聞こえてくる敵兵の雄叫び
無我夢中でその場を逃げる


何を持っているのか、どうなったかも
あやふやのまま闇の中をかきわけて

安置で待ってくれてる
Aの所に、行かな…



A



A



A!!




───
安置


「……」

トントンさんの仕事は、
私の何倍も重くしんどいものだった
今まで彼の重荷を考えると心臓がきゅっと
閉まる

早くゾムを回収して、城にもどらなくては
いけない。

時計の針は、既に1周して
あたりは真っ黒





───

「……」

ゾム、遅くない?


得体の知れない妙な胸騒ぎ
確認するため、車から出たが
あたりは静寂が包んであり、何の変哲もない


「ッ!」

その光景をみた瞬間、心臓が止まった
短い呼吸音が鼓膜を浸透させる

まったく受け入れられない光景





ゾムが、這いつくばっていた
血だらけで潔癖症のゾムが
泥をまといながら向かってくる


無我夢中で走り、
奥の走ってきた敵を弾丸で
四散させ、安全を確保
ゾムを抱き上げて、車まで
逃げ込んだ。


後部座席で浅い呼吸で命を
繋ぎながら天を向いているゾム

ルームミラー越しの彼の苦しみ

なんで、もっと早く気づけなかったんだ
なんでもっと早く対処しなかった
気づけば良かったのに、
なんで、


私の責任だ


「くそッ……!」

zm「……A、」

「なに、ゾム。どうしたの」
「痛い?寒い?、こわい?」

zm「…俺の責任、やから…Aのせいにせんといて…」

水の中と同じ視界
うっすらAの泣き声が
聞こえてきた。

俺のために泣いてるん、?
嬉しいなぁ


自分の血が流れていくのを
感じながら目を瞑った。

Aに大事にされてることが
知れて、幸せや…


───
医務室


「……」

sn「…」

2人がやられる所を
目の当たりにしてしまったA

彼女の非はない。あってはならない
やけど、
それを彼女がわかることはないやろうな

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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます! (4月28日 22時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます!!楽しく読ませていただきました! (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねー… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう? (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年3月22日 15時

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