109話 ページ9
翌朝
gr「昨日の件だが…ゾムとシャオロンがやられた」
gr「幸い、2人とも命に別状は無い」
gr「しかし、気をつけろ」
gr「c国は俺らの殺し方を知っている」
gr「気を引き締めても死ぬかもしれない」
「……」
gr「…」
全員の顔色が悪い。トントン、ゾム、そして
シャオロンがやられた事実に一種の恐怖を
感じているからだ。
自分たちが勝てないあいつらが、まけた
gr「…しかし、俺らは日々進化を続ける」
gr「…絶対にやり返すぞ」
全員が頷いた。そして黙って食事に
ありつく。Aに関しては詰め込むように
食べたあと走ってかえってしまった。
gr「…」
rbr「…」
───
廊下
rbr「A、!」
「…なんですか」
rbr「…」
Aは、数日で《あの冷たい》A
に逆戻り。温かみのない眼差しで
俺を睨む姿に足元がすくむ
それでも、止めなあかん
rbr「A、お前のせいやない」
rbr「お前が何をしたらええか」
rbr「ちゃんと考えてや」
「…分かってます」
rbr「あ、…」
…
どうしたら《気づいてくれるんや》
トントンもゾムもお前を守るために
ああなったんやで?
自ら滅びにいったらあかんやろ!
───
トントンの部屋
「…」
ゾムまで戦えなくなった。
今まで彼に沢山の任務を任せていたからだ
私のせいだ、私の役割不足だ
償わなくては、私がしなくては。
目の前がぐるぐると定まらない。
気持ち悪い罪悪感を飲み込みながら、
必死に書類にインクを走らせ、
時間になれば彼らを送り迎え
そして、単独任務
補助としていきていた私が
単独でできるとは思っていない
だが、成果を出さなければ償えない
ゾムやシャオロンがする予定だった強敵を
生け捕りし、殺し、尋問し、なるべく
カバーしなくては
私が、しなくては…
Aは、その2件からどんどん
飲まれていく。竜巻のように書類や
任務をかきあつめ、何度も
自身の体を蝕み続けていく
いつの間にか、彼女が朝食を食べることは
なくなっていた。もぬけの殻になった
彼女の部屋はたちまち埃まみれになり
彼女自身の体も骨張りはじめる
彼らの精一杯声は、
現に3人がいない状況下で殆どを
カバーしてくれるAに対して
虚しく消えていくだけだった
やめて欲しい
だけど、やめてほしくない
彼らは、矛盾を治す言葉がなかった
───
手がかり
スパイは2つ
ひとつは囮
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あちき(プロフ) - 黒根希空さん» ありがとうございます! (4月28日 22時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
黒根希空(プロフ) - 完結おめでとうございます!!楽しく読ませていただきました! (4月28日 20時) (レス) @page50 id: e7069f831d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 久しぶりに読み返しましたが、一回目の人生でtnとzmがやられた時に夢主は2人の近くにいたからスパイだと疑われたんでしょうねー… (4月28日 12時) (レス) @page9 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - ちがかった ショッピくんやったわ (4月10日 22時) (レス) @page38 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - スパイさ、、だいせんせーとえみさんちゃう? (4月10日 21時) (レス) @page11 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2024年3月22日 15時