依存していたのも、 ページ15
目が覚めると医務室に居た。
なんか頭がまだぼーっとして痛い。熱に浮かされた感じ。
tu｢あぁ！A！良かった起きたぁ！｣
｢え、ツナっち？｣
なんでツナっちが医務室に……と思ったところで以前の記憶を思いだした。
そうだ、私が意識を手放す瞬間にツナっちの菫色の瞳を見た気がする。
て事は、ツナっちは勇敢にも助けてくれた……？
｢ツナっちお前ぇ！マジでありがとぉ！お前が今日のMVPだよ！｣
tu｢わわっ！分かったからまだ大人しくしとけって。｣
どうやら私は後輩組に一気に個性を使われ、体が耐えられなくなり倒れたそう。
個性は体内にあるエネルギー的なのを使うのだが、一気に使うと相手的にも自分的にもあまり良くない。
個性の無い私はそのエネルギーが無いんですけどね！今回はそれがより酷くしたようだ。
kr｢いやぁ、無事で良かったよ。｣
tu｢無事じゃないですよ先生……A、38°9あります。｣
｢どうりで体がふわふわするわけだ。｣
ツナっちに全力で寄りかかりながら後輩組を思い出す。
あんなに可愛かった奴らがどうしてヤンデレなんかに……先輩悲しい。
tu｢A？大丈夫？｣
｢いや、結構いまきてる。｣
私の知ってる後輩はどこかに行ってしまった。
あんな奴らじゃなかった。
三強も変わりすぎてた。
私をじっとりと絡むように蝕んだドロドロに溶けきった目を思い出しては背筋が凍る。
この幼馴染が助けてくれなかったら私は絶対にあの狂愛に溺死してた。
次は、無いかもしれない。
tu｢よく分からないけど、先生方も異様にAのこと心配してた。｣
｢最近顔を出してないからね。でも軍人になるにはそれなりの覚悟が要るから、会うのは少し厳しいかも。｣
tu｢……えっと、そうじゃなくてさ。皆、Aの帰り待ってるからさ。居場所なんて無いって決めつけない方が良いぞ。｣
"居場所なんて無い"
図星を突かれて言葉に詰まると、くられ先生もそうだよと頷いた。
確かに私は、そう思ってた。
男だらけのここで女の私は浮くし、化学にも詳しくない私はどうしても居場所なんて無いと思っていた。
だから、コネシマ達の狂愛に堕ちてしまいたいと思った。
｢今でも、珈琲入れたら飲んでくれる？｣
tu｢当たり前じゃん！｣
kr｢Aくんの入れる珈琲は美味しいからねぇ。｣
大丈夫、居場所はちゃんとある。
私も覚悟を決めて、アイツらから独立することを決心した。
本当に、居場所はあるんだよね？
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あまね(プロフ) - やみかんじるすき (9月2日 20時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
バツマルくん大好き(プロフ) - こんな展開になるんですね！初コメ失礼します！ (8月14日 3時) (レス) @page27 id: 7609bdf14d (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - d!様ヤンデレ尊い(遺言) (8月13日 12時) (レス) @page24 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - とっても面白いと思います！あともう気付いているかもしれませんが、顔面が画面になっています。ページ二十ーの終わり十五行ら辺です。とても面白いです！これから応援します！次の最新楽しみに待っています！ (8月11日 19時) (レス) @page21 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
役 - 一気読みしました！続きが気になるところ！！！主の性格もＤ！様のヤンヘラ表現も最高です！！！！！ (8月10日 22時) (レス) @page16 id: d3098ec589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見酒 | 作成日時：2023年8月8日 7時
