予約は受け付けてないです ページ21
泣いていることに驚き動揺したが、それは一瞬で壊された。
zm｢はっ、A……？｣
｢え、うん。えっ、もしかして忘れられてた??｣
zm｢A、A……ｯA！！｣
｢ｸﾞｪｯ｣
知人ことゾム。奴は確かめるように私の名前を小さく呟いた後、私にタックルをかましてきた。
いや相手してくれとは言ったけど今じゃないじゃん。
そんなツッコミをする事も間もなくゾムは私に馬乗りになってひたすらに涙を流している。
なぁんか既視感。最近私の周りがこうなってる。
いきなり泣き出してそのままメンヘラにレッツGOしてる。
嫌だなぁ、こいつメンヘラになったら面倒臭いタイプなんだよなぁ。
｢なんでみんな私に会ったら泣き出すんだよ。そんなに私の顔面が酷いってのか。｣
zm｢ずびっ、酷い……ひぐっ、酷いわボケ……！｣
｢えっ、そんなに言う??まじ??今のお前の顔面の方が酷いのに??｣
まさかそんな言われるとは思わなくて結構なダメージを食らった。
絶対涙と鼻水でぐちょぐちょなこいつの顔面の方が酷いのに？
｢はぁ〜、んとに仕方ねぇな。｣
もうしょうがないからゾムの頭をフード越しから慰めるように撫でてやる。
zm｢えっ、｣
そしたら驚いたように目を見開いて、目を細めてまた泣き出しやがった。
元から末っ子属性なゾムだけど世話好きな1面もあるので私に甘えるという事は無かった。
どちらかと言うと私に兄貴面してくる感じ。
zm｢A、こっち来てや。｣
｢えぇ？私お祈りした事ないんだけど。｣
泣き止んだら辺でゾムがやっと私の上から退き、十字架の方へ手招きする。
渋々と言った感じでゾムの隣に立てば、ゾムは私の左手をそっと取った。
ゾムの後ろにはひび割れたステンドグラスが眩しく柔らかい日差しを鮮やかに散らしている。
それを背後に立つゾムはまるで牧師みたいだ。
zm｢A、ここは絶対に空けといてな？いつかここではめてみせるから。｣
何を、と言う暇は無かった。
ゾムは優しく取った私の左手の薬指を口元に持っていくと、なんとそのまま歯を突き立てた。
｢ゑ、痛"ァ"！？！？｣
薬指にはゾムの歯型が綺麗についていて、なんなら血が滲んでいる。
ゾムはその血を舐めとると満足したように微笑み痕を眺めている。
いやこいつ急に何してんの？
zm｢ここは予約っていうことで。｣
｢いやどいうことで??｣
薬指にはリングのような形でゾムの歯型が残っている。
私手洗ってないし普通に汚いぜ……
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あまね(プロフ) - やみかんじるすき (9月2日 20時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
バツマルくん大好き(プロフ) - こんな展開になるんですね！初コメ失礼します！ (8月14日 3時) (レス) @page27 id: 7609bdf14d (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - d!様ヤンデレ尊い(遺言) (8月13日 12時) (レス) @page24 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - とっても面白いと思います！あともう気付いているかもしれませんが、顔面が画面になっています。ページ二十ーの終わり十五行ら辺です。とても面白いです！これから応援します！次の最新楽しみに待っています！ (8月11日 19時) (レス) @page21 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
役 - 一気読みしました！続きが気になるところ！！！主の性格もＤ！様のヤンヘラ表現も最高です！！！！！ (8月10日 22時) (レス) @page16 id: d3098ec589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見酒 | 作成日時：2023年8月8日 7時
