個性誑かしだろ ページ22
ゾムの奇行にドン引きした後、
奴にAにはこのネックレスが似合うで♡って言いながら首輪を渡されたので真顔で全力逃亡した。
フフン、私の逃げ足に勝てる奴なんぞ居らんのだ。
｢やぁ、教授御機嫌よう。今日は紅茶片手に読書を楽しむのにぴったりな日だね。｣
街でも大きな図書館、そこには司書をしている教授ことエーミールさんが居る。
彼もまた私の知人だ。
｢早速で悪いのだけれど個性についての本をいくつか貸してくれるかい？出来れば聖女関連の物があれば嬉しいのだけれど。｣
さっきから挨拶しているのに石のように固まって動かないエーミールさん略してエミさん。
流石にここまで来ると傷つくし違和感を覚えるのだが、ふとここでデジャブを感じた。
そいえや、ヤンヘレ共も最初こんな感じだったな……
固まったかと思ったら泣き出してヤンデレにGO
正に教授もそんな様子を伺える。
｢……あー、えっとやはり大丈夫そうだ！すまないね教授。本は自分で探そう。｣
1歩、また1歩と後ろに引き下がる。
｢それじゃ良い午後を……｣
そして体の向きを変えた瞬間、ガッと勢い良く腕を捕まれまた体の向きを変えさせられた。
細身な体からは予想出来ない程に強い力で掴まれる。
どこからそんな力が出ているのか不思議でならないぜ。
｢えっとぉ、教授……？ほっ本はもう大丈夫ですよ？｣
em｢……Aさん。Aさん、｣
これはもう確定である。教授ヤンデレルート入りましたねおめでとうございます。
em｢Aさん。｣
｢は、はい。｣
教授は私の手を両手で握ると、ムーンストーンの瞳で私を射抜いた。
その瞳はとても真っ直ぐで思わず魅入られてしまう。
鬱やコネシマとは違う、強引じゃない自然に惹かれてしまう教授の瞳のなんと美しいことか。
ヤンデレの気狂い非常識野郎でもこんなに真っ直ぐな目が出来るなんて世の中分かったもんじゃない。
em｢Aさん、俺はずっと貴方に言いたかったことがあるんや。｣
｢おっと私の知らない教授が出てきたな。｣
いつも誰に対しても敬語で温厚な教授が一人称俺で方言だった。
さっきまでの雰囲気は私の中でぶち壊れ我に返る。
出来れば手を切実に離して欲しいな。いきなりはしんどいよ。
em｢Aさん、貴方は俺にとって二度と失いたくない大切な存在で、俺は貴方の事がずっと好きだったんや。｣
｢……ゑ｣
私の個性ってもしかしたら聖女なんかじゃなく魔性なのかもしれない(白目)
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あまね(プロフ) - やみかんじるすき (9月2日 20時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
バツマルくん大好き(プロフ) - こんな展開になるんですね！初コメ失礼します！ (8月14日 3時) (レス) @page27 id: 7609bdf14d (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - d!様ヤンデレ尊い(遺言) (8月13日 12時) (レス) @page24 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - とっても面白いと思います！あともう気付いているかもしれませんが、顔面が画面になっています。ページ二十ーの終わり十五行ら辺です。とても面白いです！これから応援します！次の最新楽しみに待っています！ (8月11日 19時) (レス) @page21 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
役 - 一気読みしました！続きが気になるところ！！！主の性格もＤ！様のヤンヘラ表現も最高です！！！！！ (8月10日 22時) (レス) @page16 id: d3098ec589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見酒 | 作成日時：2023年8月8日 7時
