ギャグ漫画みたい ページ26
教授と図書館を出てカフェへ向かう。
時計の針はとっくに12時を指していて暖かい午後の陽射しは眠気を誘った。
革命については、1度落ち着いてまた話す事になり一旦昼食を教授と摂ることに。
流石にあの場では決められないからな。
em｢そうだAさん。おまじない掛けておきますね。｣
｢おまじない……ですか？｣
em｢えぇ、おまじないと言っても私の個性なんですがね。｣
教授の個性は叡智だったはずだが、何だろうか。
首を傾げれば教授は私の手の甲を軽く触ってすぐに離した。
え、今のでもう終わり？それともこれから？
em｢はい、完了です。｣
｢え、いま何かしました？｣
em｢そんな大掛かりなものではないので。すぐに解けちゃいますが多分、役に立つとは思いますよ。｣
｢は、はぁ……｣
どんな効果なのかも分からないまま、おまじないとやらをしてもらったが本当に大丈夫だろうか。
まだ教授をヤンヘレとして警戒してるので少し怖い。
他の奴らと比べるとマシだけど人間って分からんからな。
em｢Aさん、先程も言いました通り聖女はとても貴重です。ですから色々な方面から狙われるでしょう。｣
｢面倒くさい事になりましたね。政府は公表するつもりでしょうが、その場合は護衛でもつけるんでしょうか。｣
em｢優秀な者をつけるでしょうね。それこそグルッペンさんやトントンさんとか。｣
｢う"ぇ"……｣
em｢めっっちゃ嫌そうな顔ですね。｣
護衛は四六時中お守りするから、そうなると特に警戒してる2人がずっと傍に居るということ。胃がもたない。
昼夜問わず愛を囁かれるの？何それなんて言う拷問？
em｢そうならない為にも、外では絶対に"聖女だと"言わないでくださいね。｣
｢ｯアンタ聖女なんか！？すまんけど仲間を助けてくれ！！｣
｢え、ア"ｯ！？！？｣
いきなり体を襲う浮遊感に遠くに聞こえる教授の焦ったような声。
鼻を擽るのは煙草の匂いで、視界を占めるのは黄色。
何が起こったか分からないが目を開けて私を攫っているであろう人物の顔を見れば、その人は茶髪の男性で黄色のパーカーを着ていた。
本当に知らない人である。
まじでギャグ漫画かと疑いたくなる程に綺麗な流れで誘拐される原因を作った教授には拍手をしとこう。
あの人、私に注意しておいて自分で言ってそれで私が連れて行かれるとか考えなかったのかな。
まぁ、そんなドジな所もあるから街の人にも愛されてるのだろう。
私はいま心の底から憎むけどな。
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あまね(プロフ) - やみかんじるすき (9月2日 20時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
バツマルくん大好き(プロフ) - こんな展開になるんですね！初コメ失礼します！ (8月14日 3時) (レス) @page27 id: 7609bdf14d (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - d!様ヤンデレ尊い(遺言) (8月13日 12時) (レス) @page24 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - とっても面白いと思います！あともう気付いているかもしれませんが、顔面が画面になっています。ページ二十ーの終わり十五行ら辺です。とても面白いです！これから応援します！次の最新楽しみに待っています！ (8月11日 19時) (レス) @page21 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
役 - 一気読みしました！続きが気になるところ！！！主の性格もＤ！様のヤンヘラ表現も最高です！！！！！ (8月10日 22時) (レス) @page16 id: d3098ec589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見酒 | 作成日時：2023年8月8日 7時
