不審な神様 ページ34
訓練で腕をやった私は同期(gr･tn･os･ht)にバレないように医務室に来たのだが。
残念な事に鬱先生が居た。あと不審者。
｢よぉ、大先生。サボって一服とはいい度胸じゃんか。｣
ut｢お！A先輩やん〜！先輩も吸う？｣
｢いんや、くられ先生が煙草アレルギーでね。会う前は控えてんのさ。｣
ut｢残念やなぁ。｣
ヤニを吸ってる鬱先生から離れて不審者を見る。不審者というか、軍医だろうか。
ロボロのように神と書かれた雑面をして浴衣を着崩しており、目が合うと表情は見えないものの嬉しいそうにしているように見えた。
｢えぇと、それで貴方は？｣
sp｢初めましてAちゃん！どうもしんぺい神ですよろしくねー！僕は言わば君の神様だよ！｣
｢．．．｣
ut｢いやちゃうんすよ先輩！確かに言ってる事はヤバいんすけど悪い奴じゃないんです！せやからその目はやめたって！！｣
いきなり神様発言した不審者に本気でドン引く。
物理的にも距離を取りたくて1歩後ろへ下がれば、逆に不審者は1歩近づいて来た。
こ、こいつやべぇ…！
sp｢君は僕のお気に入りでね〜、他にも君を気に入ってる奴らはいてさ。だけど全員蹴散らしてこうして来たわけなんだよ！｣
｢私の知らない所で神々の争いが…｣
君は信仰深い子だよね〜とか小さい頃から毎日お祈りしてて可愛い〜とか発言がもう犯罪者のそれのしんぺい神とやらは私の手を握って今にも踊り出しそうだ。
sp｢にしても、勝手に死んじゃだめだよ？しかも俺の見てない隙にさぁ。｣
｢は？なに？勝手に死…？｣
ut｢ちょ！ペ神！それはあかんって！｣
sp｢やべっ、そうだった。｣
口を滑らせたというように口に手を当てて焦っている不審者は、ヤンデレ共と同じように私に関することを知っているようだった。しかもかなり重要な。
ふーん、これはあれだな。鬱先生と同じ戦法で行くっきゃねぇよな。
｢はわぅ！しんぺい神様は私が幼い頃から見守ってくださってたんですかぅ？嬉しいですぅ！｣
ut｢え？先輩ど、どないしたん…？気でも狂ったんか？｣
じゃかましい鬱は無視して不審者の手を握り返す。
すると不審者は鼻の下を伸ばしてデレデレとしだした。チョロいな。
sp｢いやぁ、Aちゃんの事は皆狙ってたからねぇ！その中でAちゃんが僕のこと選んでくれて嬉しいよ！｣
ut｢あのペ神が女子にデレデレするなんてな…｣
なんだか自分から変人を増やしてしまったようで今更だが後悔する。ぶりっ子は今後やめよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 779人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あまね(プロフ) - やみかんじるすき (9月2日 20時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
バツマルくん大好き(プロフ) - こんな展開になるんですね！初コメ失礼します！ (8月14日 3時) (レス) @page27 id: 7609bdf14d (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - d!様ヤンデレ尊い(遺言) (8月13日 12時) (レス) @page24 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - とっても面白いと思います！あともう気付いているかもしれませんが、顔面が画面になっています。ページ二十ーの終わり十五行ら辺です。とても面白いです！これから応援します！次の最新楽しみに待っています！ (8月11日 19時) (レス) @page21 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
役 - 一気読みしました！続きが気になるところ！！！主の性格もＤ！様のヤンヘラ表現も最高です！！！！！ (8月10日 22時) (レス) @page16 id: d3098ec589 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月見酒 | 作成日時：2023年8月8日 7時
