有能だなぁ ページ40
私のラボでの平穏な生活は予想していたよりも呆気なく終わってしまった。
先生の所に来てから3日目の朝。
学校での習慣で早く起きて、まともに食事をしない先生の分のご飯も作って食後の珈琲を楽しんでいたところ。
誰も寄り付かないラボに来客を知らせるチャイムが響いた。
先生が出ようとしたがそれよりも早く玄関は勝手に荒々しく開けられ、心配して様子を見に行きた私にソレは勢いよくツッこんで来た。
｢グフッ、！？｣
zm｢A！久々やなぁ！！｣
勢いよくツッこんで来たソレことゾム。
奴は輝かしい程の笑顔で私に固め技してきた。
｢待て待て待て再会を喜んでるのになんで固めんだよやめろ解け早くおい。｣
zm｢いや逃げられたら嫌やんか。｣
玄関で固められるこのカオスな状況。
そもそもなんでコイツはここに来たんだ。
動けない私を助けてくれたのは皆の救世主レイユール先生だった。
ry｢他人のラボで騒がないで頂きたいですねぇ？｣
zm｢ヒヒッ、それはどうも失礼しました。｣
なんでこの2人はこんなにも仲が悪いんだよ。
咎めるようにゾムを睨んでから立ち上がれば、ゾムはそのまま私の腕を掴んで離さない。こいつやべぇな。
｢んで要件はなんだよ。ただ暴れに来ただけか？｣
zm｢ん？いやちゃうよ。お前を迎えに来たんや。｣
｢あ？｣
zm｢せやから、もう革命終わったんやって。これからはグルッペンが俺らのボスや。｣
｢……は？｣
コイツはいま、なんと言っただろうか。
一国を逆転させ自分らが上に立つ大掛かりな革命を、3日で終わらせただと？本気で言ってるのか？
ry｢思ったよりも早かったですね。残念です。｣
｢先生？普通もっと驚きません？3日ですよ3日。革命を3日ですよ？｣
ry｢まぁ、5日で終わるとは思ってましたが予想以上でしたね。Aにはもっとここに居てもらいたかったんですが。｣
zm｢残念やけどAは連れ帰させてもらうんで。｣
｢せ、先生また来ますから…煽りに乗らないでください……｣
また先生の炎が赤くなりそうになったので慌てて宥める。それでも少しいじけているが元の色には戻った。
zm｢んじゃ、帰ろか。｣
｢あいよ。｣
先生に泊めてもらったお礼を言ってゾムと共に出ようとした時、後ろから呼び止められた。
ry｢A、忘れてないですよね？亜留間先生に言われたこと。｣
｢大丈夫ですよ。｣
心配性な先生に苦笑いを零して、今度こそ本当に私はゾムと帰った。
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あまね(プロフ) - やみかんじるすき (9月2日 20時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
バツマルくん大好き(プロフ) - こんな展開になるんですね！初コメ失礼します！ (8月14日 3時) (レス) @page27 id: 7609bdf14d (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - d!様ヤンデレ尊い(遺言) (8月13日 12時) (レス) @page24 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - とっても面白いと思います！あともう気付いているかもしれませんが、顔面が画面になっています。ページ二十ーの終わり十五行ら辺です。とても面白いです！これから応援します！次の最新楽しみに待っています！ (8月11日 19時) (レス) @page21 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
役 - 一気読みしました！続きが気になるところ！！！主の性格もＤ！様のヤンヘラ表現も最高です！！！！！ (8月10日 22時) (レス) @page16 id: d3098ec589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見酒 | 作成日時：2023年8月8日 7時
