【番外編】Halloween ページ44
だだっ広い廊下を全力で走り抜けて食堂の扉を蹴破る。
派手な登場に食堂に居た奴らの視線がこちらに集まったのを満足気に口元をニヒルにした。
｢よぉ、野郎ども。とりっくおあとりーと！！｣
gr｢…は？｣
元気よくジャック･オ･ランタンのバケツを食堂に居た同期組に差し出せば、ポカンとした顔で固まった。
os｢発音終わってんな。もう1回言ってみ？｣
tn｢なんやその仮装ふざけとんのか。｣
gr｢お前これ布団のシーツやんか。｣
｢いーだろ別に菓子寄越せ！｣
ht｢強盗じゃん。これでも食べて落ち着きな。｣
｢生のカボチャやんけ！！｣
今日はなんていったってハロウィン！！
もう子供という歳ではないが知り合い全員を自分はワクワクしながら回っていた。
仮装は仮装と言えるほど立派な物ではなく、首輪をして上から白いシーツを被っただけのお粗末な物である。
gr｢菓子持ってないゾ。｣
tn｢俺も持ってないわ。｣
ht｢俺もカボチャしか。｣
os｢もっへないなぁ。｣
｢オスマンいま食ったの何だよ。｣
グルッペンはニヤニヤとトントンはサッと何かを背中に隠しひとらんは本当にカボチャしか持っていない。オスマンは目の前で堂々と菓子を食いやがる。
｢いいのか悪戯するぞ！｣
gr｢いいゾやってみろ。｣
｢……｣
ht｢うわめっちゃ悪い顔してる。｣
os｢いまあるの飴しかないめぅ。｣
｢それでいいからよぉ！まだ0個なんだよぉ！｣
tn｢0個って事は他も回ってんか…｣
不機嫌になりながらオスマンの所に行けば、ちょこんと小さい飴が手の平に転がされた。味気ない。
｢気が済まないから悪戯してやる…｣
os｢Trick or Treat.｣
｢は？｣
os｢やから、トリックオアトリート。｣
渋々と受け取りテンションを落としていれば、急にオスマンが私に悪戯かお菓子の選択を迫ってきた。
口元は歪めらていて楽しそうである。
tn｢そういえばそうやん。トリックオアトリート。｣
ht｢なら俺もとりっくおあとりーと。｣
gr｢トリックオアトリート菓子か命どちらかだ。｣
｢お前に関しては可笑しいだろ。｣
4人とも悪党面をして集ってくる。性格が大変よろしいな。
｢だが残念菓子は用意してるんだよ。｣
gr｢つまらん。｣
どうせ悪戯されると思ってた私は沢山のお菓子を用意していた。
それにグルッペンは残念そうにしたが、不意に私に近寄ると首元に顔を近づけてきた。
｢え、｣
gr｢本当の化け物は欲張りなんだぞ？｣
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あまね(プロフ) - やみかんじるすき (9月2日 20時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
バツマルくん大好き(プロフ) - こんな展開になるんですね！初コメ失礼します！ (8月14日 3時) (レス) @page27 id: 7609bdf14d (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - d!様ヤンデレ尊い(遺言) (8月13日 12時) (レス) @page24 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - とっても面白いと思います！あともう気付いているかもしれませんが、顔面が画面になっています。ページ二十ーの終わり十五行ら辺です。とても面白いです！これから応援します！次の最新楽しみに待っています！ (8月11日 19時) (レス) @page21 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
役 - 一気読みしました！続きが気になるところ！！！主の性格もＤ！様のヤンヘラ表現も最高です！！！！！ (8月10日 22時) (レス) @page16 id: d3098ec589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見酒 | 作成日時：2023年8月8日 7時
