弱いのなんて知ってる ページ10
悔しい。
悔しい悔しい悔しい！！とんでもなく悔しい！！
我慢してたけど今日は後輩の狂犬組にも負けていた。
私の唯一と言っていい努力で得た個性の戦闘で、この私が余裕で負けた！
今まであんなにも頑張ってたのに!!
ht｢え？なに泣いてんの？｣
｢……泣いてねェから黙れよ。｣
必死に下唇を噛んで泣くまいと我慢する。
だけどそれは逆にらんらんを愉快にさせるだけだ。
ht｢良いねその顔。めっちゃ可愛い。｣
普段の私なら言われ慣れてない可愛いに照れてたかもしれない。
だけど、いまこの状況で言われるのは屈辱だった。
私の気持ちを知ってか知らずか、らんらんは私をまるで割れ物を扱うかのように優しく撫でる。
それがまるでお前は弱いと言われているようで涙が溢れそうになる。
｢今まで、手加減してたって事かよ？｣
ht｢それは違うよ。Aは本当に強い。まぁ、今の俺たちよりかは弱いかな。｣
はっきり、弱いと言われた。
｢……クソ。｣
これ以上は泣きそうになるのでテンションを高くしますね。
弱いとか待って本当にショックすぎるSAN値チェック案件すぎる。
今の俺たちよりも弱い？つまりトントンにも一撃入れられるか分からないってこと？
もうお前らだけで革命起こしてろよ私要らないじゃんか！
らんらんは謎にずっと抱き締めて洗脳するかのように囁いてくるし教官は気まづそうに頑張れとしか言ってくれないし。
三強は何かの密談してるし、もう何なんだよ。
今日だけで私のSAN値20ぐらい減ったよ。
本当にさぁ！(半ギレ)
tn｢念の為医務室行って来いよ。｣
｢うるせぇ！！自分の体ぐらい分かるわ！！｣
gr｢反抗期かよ。｣
三強に中指立てそうになるが少しの理性と騎士道がなんとか止めてくれる。
あいつら角に小指ぶつけて骨折してくんねぇかな。
しっかり教官にお礼を言ってひとらんにも相手してもらったので一応。
本当に一応、礼をしてから訓練場を離れる。
そして誰も居ないのを確認してから、遂に限界だった涙腺が緩んでしまった。
｢くそ……くそくそ！｣
自分が弱いのが悔しかったのもあるが、それよりも。
あいつらが今まで私に手加減していたかもしれないのが心に来た。
それが何よりも私の心臓を締め付けた。
本当に、今日は可笑しい日だよ！！
rb｢あの、大丈夫ですか？｣
｢へ、？あ、ろっロボロ君……だっけ？｣
【悲報】後輩に泣いてる所を見られる。
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あまね(プロフ) - やみかんじるすき (9月2日 20時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
バツマルくん大好き(プロフ) - こんな展開になるんですね！初コメ失礼します！ (8月14日 3時) (レス) @page27 id: 7609bdf14d (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - d!様ヤンデレ尊い(遺言) (8月13日 12時) (レス) @page24 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - とっても面白いと思います！あともう気付いているかもしれませんが、顔面が画面になっています。ページ二十ーの終わり十五行ら辺です。とても面白いです！これから応援します！次の最新楽しみに待っています！ (8月11日 19時) (レス) @page21 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
役 - 一気読みしました！続きが気になるところ！！！主の性格もＤ！様のヤンヘラ表現も最高です！！！！！ (8月10日 22時) (レス) @page16 id: d3098ec589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見酒 | 作成日時：2023年8月8日 7時
