救いを求めていた kn_side ページ11
kn_side
彼女、A・クロイツァーは俺を専属執事にするようクロイツァーの旦那に申し出に行った。
少しばかり手こずるかと思ったが二つ返事でOKが来て心底驚いたのは言うまでもない。
この家はどこまでも聡明で、優雅で、温かい。幼い自分が望んでいたもの全てがここには揃っている。贅沢が過ぎるかもしれない。いつか撥が当たりそうだ。
俺は極東の国、
だが、かの国は時代が流れるにつれて将軍などの軍人が政治を行う国になり、天皇家＿もとい朝廷はただの象徴へと成り下がった。
それに焦りを感じた朝廷は天皇家の長子である俺を優秀な軍人に育てようと幼い頃から多すぎる勉強量と訓練を強要した。
天皇家である俺の両親は哀れみの目を向けるのみで、愛だとか救いだとか…少しの褒美すらも分けてはくれなかった。
次第に「嗚呼、くだらない」とも思い始めていた。
俺は両親も、朝廷も、軍人も嫌いや。だから此処＿アステリア王国へ視察に行くタイミングを狙って必死になって逃げた。
行き着いた先は例の路地裏。
路地裏には貧相な服を着た集団が居て、俺を見るなり高価そうな物全てを奪い、蹴り、殴ってどこかへ行った。
アイツら頭おかしいんかもな。
殴ると蹴るは要らんやろ絶対。
そこで気を失って、最終的に連れてきて貰ったのがここだ。
彼女は『自分の自由は自分で選択しなさい』と、そう俺に言った。
言われた瞬間自分の中に欲しかった何かが流れ込んでくるような気がした。
ここには自由がある。
そしてそれを選択していいと言われることこそが、きっと俺の欲しかったものだったのだろう。
kn「……ありがとぉな…A…」
『…？、聞こえなかった。もう一度言って…？』
kn「何でもないで！ほら、はよ飯食いに行こうや！お嬢！！」
『ちょっと！それじゃぁ私ヤクザの娘みたいじゃない！！』
屋敷内に楽しげな笑い声が響いた。
・
▶コネシマ・レントリヒ
▷捏島
大和営帝国、出身。
天皇家の長子であり、文武共に優秀。
だがその裏では多大なる努力をしていたため自然と効率を重視するようになった。
両親から愛を貰ったことが無いため、愛も自由も知らない。故に冷酷。
辛すぎる環境に結果的には逃げ出した。今ではアステリア王国の国籍を所有している。
▶現名
▷旧名
詳細＿＿
アステリア王国や他国の詳細については今後のストーリー内で書かせて頂きます。
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ゆう(プロフ) - 主人公のひとつひとつの言葉遣いに品性を感じ、別世界に行けるような感覚で楽しませてもらっています。お忙しい中更新いただきありがとうございます！無理のない範囲で、作者様のペースですすめていってください！ (9月10日 2時) (
レス) @page29 id: a3f3849aaa (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 夢主が可愛すぎて辛いです()本当に読めやすくて話も面白いです！ (9月5日 9時) (レス) @page28 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
絲縫。(プロフ) - 滅茶苦茶好きです。すごく綺麗に話が綴られているので凄く読みやすくてあっという間に読めました。これからも応援しています。 (9月4日 21時) (レス) @page28 id: 3aa2c2a23c (このIDを非表示/違反報告)
シオンはアムルガムの派生(？) - drさんがここぞみたいな所で自分の嫁！って主張してるのがかわいくて好きです！！！応援してます！！初コメ失礼しましたー！！！ (9月4日 18時) (レス) @page28 id: da22832432 (このIDを非表示/違反報告)
アホの子(プロフ) - りぃるさん» ああありがとうございます…！！！嬉しいお言葉すぎるｯｯｯ…！！！！(涙) (9月4日 16時) (レス) id: 149963b40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アホの子 | 作成日時：2023年8月22日 1時
