学科相談は両親ではなく婚約者と ページ17
あの顔合わせから私とグルッペンはよく会うようになり、必然的にグルッペン、ゾム、コネシマ、私の4人で居ることが多くなった。
あれから7年、仲も良好。ただ困っているのは婚約破棄をどうするかということだ。
未だ完全には彼らを、彼を…信用しきれない。
gr「A、お前は勿論"士官養成科"だよな？」
そして、私は今婚約者に学科選択を迫られている。
何故なら私とグルッペンはもう14歳。あと数ヶ月もすればフィアー国立大学付属高等学校の試験を受けなければならない。
例の最高級の軍学校だ。
かの学校は士官養成科と学徒教育科の2つの学科があり、試験を受ける時にはどちらかを選ぶ。
だが士官養成科の試験には筆記・体力テスト・実技と3つも項目がある。正直めんどくさい。
一方学徒教育科は筆記のみだ。
ちなみにこの入試方式のおかげで士官養成科を選択し、試験を受けた者は学徒教育科に学科を変更することもできる。
一方学徒教育科は選んで試験を受けたらそれっきりで士官養成科に変更はできない。
『……試験…3つ項目があるのはちょっとめんどくさいのよね…』
gr「コネシマから文武共に優秀だと聞いているゾ？お前なら楽勝やろ。俺と一緒に受けようや」
zm「俺もそこ行くことになったら士官養成科受けるつもりやし折角なら2人とも居って欲しい…」
kn「俺はお嬢に着いてくわ、好きな方選び？」
士官養成科に入ると…あの子(ヒロイン)が居るのよね…。
『……………』
zm「黙ってもうたやん、グルッペンが詰め寄るからやで」
gr「いや何でだよ」
kn「めっちゃ百面相しとんな」
gr「オイ、1人だけ会話してねぇぞ」
『………士官養成科にする』
何かあれば逃げればいい。最悪ワイエト連邦に逃げ込もう…。
gr「！、本当か！お前が来てくれるのならとても心強い」
そう言って彼はキラキラした目を私に向けながら私の両手を取る。
え、そんな喜ぶことなの…？
『…私が居なくても、貴方なら上手くやれるわ』
忘れてはならない。私は彼らに処刑されたのだ。
入学して落ち着いて居られるのは少なくとも1年程度だ。
後は修羅場になると考えた方がいい。
私が居なくても、彼らなら上手くやっていける。
そういうものだ。
gr「＿＿A？」
バッと反射的に彼の表情を見る。
彼は、…彼ら3人は不安そうに私の顔を覗き込んでいた。
無意識にグルッペンの私の手を握る力が強まったのは気のせいではないだろう。
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ゆう(プロフ) - 主人公のひとつひとつの言葉遣いに品性を感じ、別世界に行けるような感覚で楽しませてもらっています。お忙しい中更新いただきありがとうございます！無理のない範囲で、作者様のペースですすめていってください！ (9月10日 2時) (
レス) @page29 id: a3f3849aaa (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 夢主が可愛すぎて辛いです()本当に読めやすくて話も面白いです！ (9月5日 9時) (レス) @page28 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
絲縫。(プロフ) - 滅茶苦茶好きです。すごく綺麗に話が綴られているので凄く読みやすくてあっという間に読めました。これからも応援しています。 (9月4日 21時) (レス) @page28 id: 3aa2c2a23c (このIDを非表示/違反報告)
シオンはアムルガムの派生(？) - drさんがここぞみたいな所で自分の嫁！って主張してるのがかわいくて好きです！！！応援してます！！初コメ失礼しましたー！！！ (9月4日 18時) (レス) @page28 id: da22832432 (このIDを非表示/違反報告)
アホの子(プロフ) - りぃるさん» ああありがとうございます…！！！嬉しいお言葉すぎるｯｯｯ…！！！！(涙) (9月4日 16時) (レス) id: 149963b40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アホの子 | 作成日時：2023年8月22日 1時
