優秀な経験談 ページ30
ﾊﾟﾊﾞｰﾄ「これは列記としたワンオーワンの戦い、つまりは女性だろうと容赦はしない。覚悟してもらおうか」
『それはこちらの台詞よ。土中に埋めてあげる』
私は肩に掛けていた三八式歩兵銃を手に持った。
この銃を幾つもある武器の中から選んだのは前世でよく使っていて手に馴染んでいるから、ただそれだけだ。
刹那、パバートは私の元に急接近し、横腹目掛けて低い位置から回し蹴りを披露してきた。
『陰湿な所、予想通りよ』
姿勢を低くして避け、右手の手根部で相手の鳩尾を押し出すようにして思いっきり殴りつける。
ﾊﾟﾊﾞｰﾄ「ﾋｭｯ……」
一瞬で青い顔になった彼は息を整えようと一時後退した。
まぁ、逃がさないのだけれどね。
『武器を使わなかったのが悪く出たわね？さっさとその三八式歩兵銃を使っていれば良かったのに』
彼の方へ速度を上げて走り出し、三八式歩兵銃の持ち手とは逆の部分を持って大きく振りかぶる。
ﾊﾟﾊﾞｰﾄ「…そっくりそのまま返させて頂こう」
そして、彼は私と同じ三八式歩兵銃で私の攻撃を防いでみせた。
『あら、もう終わりだと思っていたわ』
ﾊﾟﾊﾞｰﾄ「これで終わってたら軍曹の階級が廃れるからな」
em「まさか三八式歩兵銃を選んだのが撃つではなく殴るためなんてことあります…？？」
gr「まぁ…Aだからな」
em「あぁ…(納得)」
ちょっと、そんなちっぽけな回答で納得しないでよ…。
そんなことを考えていればパバートは私を押し返し、両者共に体制が崩れる。
『…ぇい！』
ﾊﾟﾊﾞｰﾄ「ッ！？……小娘ｯ…」
後ろに倒れるような体制になりながらも意地で彼の顎を蹴り上げ、後ろの地面に手をついて滑らかにバク転する。
こうなった時の対処法は既に考えてあったためそれを実行するだけですみ、正直頭脳面はあまり疲弊していない。
体力面も予定より疲弊していない為恐らくこのまま突っ切れるだろう。
顎を蹴り上げられたことにより視界が混濁しているのか、半ばヤケクソにこちらへパバートは突っ込んでくる。
私へ伸びてきた手を避けるべく左肩を後ろへ引き、パバートに対して正面向きだった体を横向きに変える。
ここで避けなければと、後に後悔することになるのも知らぬまま。
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コメント下さった方本当にありがとうございます…！！
温かい言葉の数々にモチベを頂きました(嬉涙)
これからも更新していきますので何卒よろしくお願い致します！
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ゆう(プロフ) - 主人公のひとつひとつの言葉遣いに品性を感じ、別世界に行けるような感覚で楽しませてもらっています。お忙しい中更新いただきありがとうございます！無理のない範囲で、作者様のペースですすめていってください！ (9月10日 2時) (
レス) @page29 id: a3f3849aaa (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 夢主が可愛すぎて辛いです()本当に読めやすくて話も面白いです！ (9月5日 9時) (レス) @page28 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
絲縫。(プロフ) - 滅茶苦茶好きです。すごく綺麗に話が綴られているので凄く読みやすくてあっという間に読めました。これからも応援しています。 (9月4日 21時) (レス) @page28 id: 3aa2c2a23c (このIDを非表示/違反報告)
シオンはアムルガムの派生(？) - drさんがここぞみたいな所で自分の嫁！って主張してるのがかわいくて好きです！！！応援してます！！初コメ失礼しましたー！！！ (9月4日 18時) (レス) @page28 id: da22832432 (このIDを非表示/違反報告)
アホの子(プロフ) - りぃるさん» ああありがとうございます…！！！嬉しいお言葉すぎるｯｯｯ…！！！！(涙) (9月4日 16時) (レス) id: 149963b40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アホの子 | 作成日時：2023年8月22日 1時
