開幕に挨拶を添えて ページ35
いよいよ来た。
エルメス連合帝国＿エーミールの番が。彼は少々不安そうな表情で私の顔を覗き見た。
『いってらっしゃい。貴方なら大丈夫よ』
em「！、はい！いってきます」
私の言葉にそう返し、心底嬉しそうに彼は試験監督の元へ歩いていった。
「エーミール・ハミルトン准二等兵、貴君の相手は在校官アネーロ軍曹だ。
両者共に武器の用意を」
試験監督の掛け声と共に両者が武器を取ろうと動き出す。
さて、彼はどんな武器を手に持つのだろうか。
彼に対する私の偏見から言えば爆弾なのだが…。
『…！、細刃の片手剣＿レイピア…？』
gr「…レイピアって結構重かった気がするんだが…」
ht「…もしレイピアを片手で持てる腕力があるならそれはもう貧弱とは言えないかな…」
『えぇ、言ってしまえば両手剣を片手で悠々と振れる腕力がある、ということになるものね…』
ht「……あれって本当にレイピア…？、…って持ち手と自分の手、布で縛ってない？あれ」
ひとらんの言葉に小首を傾げながら再度エーミールに目をやり、次は手元に注目する。
よくよく見ると彼は右手とレイピアらしき細剣の持ち手と自身の手を細長い布切れで括りつけていた。
『…腕力がないから、手からレイピアが離れないようにするためかしら…？』
gr「その可能性が高いな」
ht「でもなんでわざわざ…あそこまでしてレイピア？、確かにレイピアは刺突に長けてるけど…」
『……避けることに徹しているから…大きな刃だと邪魔なのかもしれないわね』
gr「それもまた一理ある」
＿＿＿さて、どう戦うつもりだ？エーミール。
とでも言い出しそうなグルッペンの顔を横目に、私は試合へ視線を戻した。
「両者準備はいいな？それでは＿＿始め！！！」
試験監督の声が会場に響き渡り、走り出す足音と共に土埃が宙を舞った。
・
長らくお待たせ致しました…！！、多忙期につき更新が大幅に遅れてしまい申し訳ありません…！(土下座)
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ゆう(プロフ) - 主人公のひとつひとつの言葉遣いに品性を感じ、別世界に行けるような感覚で楽しませてもらっています。お忙しい中更新いただきありがとうございます！無理のない範囲で、作者様のペースですすめていってください！ (9月10日 2時) (
レス) @page29 id: a3f3849aaa (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 夢主が可愛すぎて辛いです()本当に読めやすくて話も面白いです！ (9月5日 9時) (レス) @page28 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
絲縫。(プロフ) - 滅茶苦茶好きです。すごく綺麗に話が綴られているので凄く読みやすくてあっという間に読めました。これからも応援しています。 (9月4日 21時) (レス) @page28 id: 3aa2c2a23c (このIDを非表示/違反報告)
シオンはアムルガムの派生(？) - drさんがここぞみたいな所で自分の嫁！って主張してるのがかわいくて好きです！！！応援してます！！初コメ失礼しましたー！！！ (9月4日 18時) (レス) @page28 id: da22832432 (このIDを非表示/違反報告)
アホの子(プロフ) - りぃるさん» ああありがとうございます…！！！嬉しいお言葉すぎるｯｯｯ…！！！！(涙) (9月4日 16時) (レス) id: 149963b40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アホの子 | 作成日時：2023年8月22日 1時
